三越伊勢丹の“館業”から“個客業”へ変革を進める新たな施策、年会費永年無料の「エムアイカード ベーシック」とは
三越伊勢丹ホールディングスはこのほど、新たな国内向けクレジットカードサービス「エムアイカード ベーシック」と海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」のサービス提供を開始した。世界中から顧客を集客し、識別化してつながった顧客=「個客」に、多様な価値を提案するビジネスモデルの構築を進める。
三越伊勢丹グループは2024年11月に2025年〜2030年の中期経営計画を策定。「お客さまの暮らしを豊かにする、特別な百貨店を中核とした小売グループ」の実現に向けて、ビジネスモデルを“館業”から“個客業”へ変革を進めている。
“館業”から“個客業”へ変革について、具体的には①集客②識別化③利用拡大④生涯顧客化――の4つのプロセスで施策を展開する。
「エムアイカード ベーシック」「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」は、「識別化」の施策の一環となる。従来から発行しているクレジットカード「エムアイカード プラス」や三越伊勢丹アプリでの識別化は堅調に推移しており、新サービス提供でさらなる識別化の規模を広げる。「識別化」をした上で、さらに三越伊勢丹グループの百貨店を中心に利用を促進し、顧客ごとに応じたパーソナルな体験の提供から生涯個客化をめざす。
エムアイカード ベーシック
「エムアイカード ベーシック」は3月19日からサービス提供を開始した。従来から発行している「エムアイカード プラス」と異なり年会費は永年無料。三越伊勢丹グループ百貨店でのカード利用で独自ポイント「エムアイポイント」を原則2%付与する。三越伊勢丹アプリと連携すると、アプリを通じてパーソナライズされた最新情報や利用履歴の確認ができる。

MITSUKOSHI ISETAN JAPAN
訪日外国人など海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」は3月26日からサービス提供を開始。海外顧客の興味関心に沿った各店のイベント情報やフロアマップなどを掲載するほか、買い物に利用できる5%割引のショッピングクーポンなどを用意している。
国内顧客向けアプリ「三越伊勢丹アプリ」と同様に、海外の顧客1人ひとりに合わせたサービス提案、双方向コミュニケーションの実現に向けて、さらにサービス機能拡大をめざす。
