三越伊勢丹HDのEC売上は460億円、営業黒字に転換。収支構造改革で安定的に収益を創出出来る構造へ転換
三越伊勢丹ホールディングスの2025年3月期におけるオンライン事業売上高は前期比8.7%増の460億円となった。同事業の営業利益は10億円(前期は4億円の赤字)で営業黒字に転換した。売上拡大に加え、収益構造改革により安定的に収益を創出できる構造へ転換したとしている。
今後は特化型ECサイトのさらなる強化を進め、顧客の購買行動や属性などを特定できる識別顧客の利用拡大をめざすとしている。
三越伊勢丹HDは2023年3月期〜2025年3月期の中期経営計画で、識別顧客数と識別顧客売上高の拡大を図り、マス(不特定多数)を待つ「館業」から、個のマーケティングを行う「個客業」への変革を進めてきた。
KPI(重要業績評価指標)として設定した「識別顧客売上高」「エムアイカード会員売上高」「年間100万円以上購買エムアイカード会員売上高」「デジタルIDのみ会員売上高」は中計期間中、右肩上がりで推移した。「科学の視点による事業構造改革」として百貨店事業、オンライン事業、海外事業に注力。独自戦略として「“個客とつながる”CRM戦略」などを推進した。 成果として、2025年3月期の営業利益は763億円。コロナ前の営業利益水準と比べ、戦略推進による変革で約310億円増、インバウンドなどで約150億円増となったと説明している。今後の取り組みとして、個客業プロセス活動を本格展開し、仕組みとコンテンツ拡充で識別顧客の利用拡大をめざす。
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