大嶋 喜子[執筆] 6:00

ZOZOがグループ全社員を対象とした生成AIに関する独自研修を実施、研修後のアンケートによると、日々の業務における週1回以上の生成AI活用率は研修前の34.0%から78.8%に向上した。使用用途は「ドキュメントやメールの作成」「情報収集」「プログラミング」などが多くあがった。

生成AIの業務利用は研修前の34.0%から78.8%に向上した
生成AIの業務利用は研修前の34.0%から78.8%に向上した

研修は約1300人が受講。昨今、生成AI技術が急速に進化するなか、ZOZOグループならではの価値創出を実現するためには社員1人ひとりの理解と応用力の底上げが不可欠と考え、全社的なリテラシー強化に向けて研修を実施した。なお、ZOZOは合計44件の業務効率化ツールを自社開発し、効果的な利用を促進している。

研修後に生成AIの業務活用について聞いたところ、78.8%が「週に1回以上活用」と回答した。研修前のアンケートでは週1回以上の活用率は34.0%だったため、44.8ポイント向上している。

研修実施後の生成AIの業務活用率(週に1回以上活用)
研修実施後の生成AIの業務活用率(週に1回以上活用)

研修後、管理職においては全体よりも生成AIの活用率が高く、部長職以上の92.4%、課長職以上の81.6%が「週に1回以上利用」していると回答した。

生成AIの業務活用率(管理職/週に1回以上活用)
生成AIの業務活用率(管理職/週に1回以上活用)

生成AIの使用用途は「ドキュメントやメールの作成など」が最も多く、続いて「情報収集」「プログラミング」「企画の壁打ち」「データ分析やレポート作成」などがあがった。

生成AIを活用している業務
生成AIを活用している業務

研修では、すでに生成AIを活用し成果をあげている複数部門の社員が収集・整理した使用プロンプトとその出力例を、合計100件の実践的な活用パターンとしてオンライン形式で紹介・解説。業務への応用イメージを具体的につかめる研修内容により、受講者の生成AIに対するハードルを下げ、より自分事化し興味を持って研修に取り組める工夫をした。

研修以外には延べ約100人の社員へ業務効率化に関するニーズのヒアリングを実施。また、業務効率化ツールの自社開発により、業務効率化に加えて、社員の生成AIへの理解も深まった。部署や役職を問わず多くの社員が生成AIを活用するようになったという。

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