森野 誠之 2015/5/19 8:00

今週の要チェックは何と言ってもAmazonログイン&ペイメントでしょう。商品情報を取得しないとは思いませんでしたから。利用料金が非公開というのが多少は気になりますが、Amazonユーザーを自社に引き込めるチャンスが出てきたのは大きいです。当たり前になる前に導入した方が良いかもしれませんね。

※記事の難易度を、低い難易度:低から高い難易度:高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • ほとんど知られていない「Amazon ログイン&ペイメント」導入の仕方とその詳細 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/1620

  • 「Amazon ログイン&ペイメント」の導入方法など知っておくべき5つのポイント | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/1653

  • 「囲い込まない」マーケティング(Amazonペイメント良さげだね) | いまさっき思ったこと
    http://takeshi.hatenadiary.jp/entry/20150514/1431579587

    今回のAmazonペイメントがすごいのは、Amazonに登録してある個人情報を決済に利用したEC側に渡せるという点なんですね。

    (中略)

    なんていうか、このへんの「囲い込まない」ことのマーケティング的なメリットをよくわかってますよね、Amazonは。

    強者だからやりやすいのはもちろんあるんだけど、じゃあドコモがやれたかとか、Yahoo!がやれたかとか考えると、いかに独占欲の呪縛が強いかがよくわかります。

    ユーザーの利便性を高めつつ、EC側の課題解決も実現する。

    いいですよね。 いまさっき思ったこと

    先週の話題は何と言ってもこれ。衝撃でしたよね。現段階で分かっていることをまとめると、下記のとおりです。

    • 導入方法は自社開発、フラクタの「FRACTA NODE」、フューチャーショップの「FutureShop2」(9月から提供開始)の利用のいずれか
    • 商品の売れ行きなどの情報は、Amazonは取得しない
    • 導入店舗は配送先に関する情報、アドレスは自社で管理できる
    • Amazonマーケットプレイス保証を適用
    • 気になる利用料金は非公開

    真っ先に思ったのは「注文データがAmazonに行くんじゃないの?」ということ。しかし、今回はそうではありません。他の決済手段と違ってAmazonには商品情報は渡りませんし、注文者のデータは自社に残ります。既存の楽天ID決済やYahoo!かんたん決済はダメージが大きそうです。

    これからは、ブランド力や独自商品の開発に注力してSNSを使って拡散。カートというハードルはAmazon ログイン&ペイメントで解消……という流れが標準的になっていくと思います。量に頼るのは資金力のある大手だけになるでしょうね。

モール関連

  • 「楽天市場」の1~3月期流通額はマイナスに、前年同期比1.2%減の5079億円 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/1621

    決算説明会で三木谷浩史社長は「昨年は増税前の特需であり、2年平均の成長率で14.2%増とみるのが正しい見方だ。消費税が関係しない分野に関してはすべて順調に成長しており、すぐに成長率が戻ってくるとみている。マイナスに関してはまったく気にしていない」と話した。

    先週のYahoo!ショッピングさんと同じですね。ここからの数字で判断です。

リスティング広告関連

  • EC サイト運営で使える「商品リスト広告(Product Listing Ads:PLA)」を活用しよう~商品リスト広告の特徴と運用ポイント~ | インターネットコム
    http://internetcom.jp/busnews/20150512/..

    ■商品リスト広告の特徴

    1. 検索キーワード(クエリ)の高い網羅性

    Google Merchant Centerにアップロードされている「商品情報×在庫データ×ユーザーの検索キーワード」、これらの関連性が高いと判断された場合に商品リスト広告が表示されるため、データフィードの全ての商品に対して広告出稿が可能になる。

    商品リスト広告では、データフィードの内容から自動的に、ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い商品キーワードが選択され、該当の商品が表示される。そのため、テキスト広告で出稿しきれていない商品キーワードに対しても、商品リスト広告であれば広告配信を補える。

    2. 検索連動型広告のテキスト広告よりも高 CTR、且つ低CPCで広くリーチが可能

    検索結果から、欲しい商品の画像・価格・販売サイトが全て一目で分かるので、価格テキスト広告と比較するとCTRが高い傾向があり、ユーザーの比較検討と購買意欲に大きな影響を与えている。実際、あるECサイトの実績データでは、テキスト広告のCTRと比較すると、商品リスト広告の方が約3倍もCTRが高く、CPCも約2分の1以下で出稿できたケースがある。商品数が多ければ多いほど、広くリーチが可能になるため、高CTR・低CPCの商品リスト広告はテキスト広告よりも効率よくクリックを確保できる。

    3. 配信枠の拡大

    テキスト広告では競合ECサイトが多く、配信枠を確保できない場合や、そもそも1ページ目の入札単価が高いというケースがある。そんな場合に商品リスト広告を活用すると、低CPCで配信枠を確保することが可能となる。また、テキスト広告と商品リスト広告の両方に出稿すれば、配信枠を増やすこともできる。

    実際に使ってみましたがこの通りだと思います。検索連動型広告ではカバーできないところに出稿されるので、さらなる売り上げの拡大が狙えます。出稿までがちょっと面倒ですがメリットは大きいのでチャレンジしてみてください。

SNS関連

  • 「インスタの影響ここ3カ月で飛躍的」 人気ヘアサロンがSNSで気をつけているポイントは | BIGLOBEニュース
    http://news.biglobe.ne.jp/economy/0509/ebi_150509_8128526364.html

    電話予約ではなかなか対応しづらかったこともInstagramの導入でカバーできるようになったという。

    「電話では緊張して聞きづらかったカラーに関する疑問などが、コメント欄なら相談しやすくなったようです。コメント欄なら『このスタイルは私の髪の毛でもできますか?』といった質問にもわかりやすく解説してあげられるので、安心して予約してくださるようになりました」

    実店舗×通販の場合にはこういった使い方もいいですよね。Instagramを見てネット買ってもいいですし、コメントでやり取りして店舗に来てもらう。接点=チャネルをどれだけ持っていて、どれだけ活用できるかでどんどん差がついていく時代です。

スマホ・タブレット関連

  • 「スマホ依存」の自覚は8割、特に20代の4割が「かなり依存している」と回答 | MMD研究所
    https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1433.html

    スマホにすべの情報が集まっているので、依存というか接触時間が長くなるのは仕方がないですよね。だからと言ってショップのスマホ化が急務というわけではありません。上で取り上げたようにInstagramに力を入れてもいいでしょう。要は、ユーザーがスマホを使う理由が何なのかを考えてから行動です。

売上アップのヒント

  • (2点で)○○%オフで絶対セットにつながる接客とは | 平山枝美のアパレルブログ
    http://ameblo.jp/jatamansi1012/entry-12024485859.html

    全体像を見せてイメージを作ってもらい、そこから不要なものを削っていく。その方がお客さんのイメージに近いものが手に入りますよね。どんどん増えていくのは恐怖感しか出てきません。

  • 忙しくなりはじめたら効率化でホスピタリティを維持しよう | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/597

    「問い合わせる」ということは、「商品に興味を持ってアクションを起こしてくれた」ので、見込みがあるという意思表示のようなもの。こういった問い合わせに、懇切丁寧に答え、ときには相談に乗ることで、お客さんの信用を得ることができますし、お客さんがどんな店と自店舗を見比べているか、どんな基準で商品を選んでいるかなどの情報も手に入ります。

    問い合わせ対応って面倒なものではありますが宝の山でもあります。自分が問い合わせる時の気持ちを考えてみたり、問い合わせた時の経験をスタッフ同士で話し合ってみたりしてもいいですね。

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「Amazon ログイン&ペイメント」ついに日本上陸 | ネットショップ担当者フォーラム2015年4月24日~5月14日の週間人気記事ランキング

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