スマホの利用時間シェアは大手モールで56%。「ZOZO」などのファッションECは64%
ニールセンは8月25日、通販・ECサイトにおけるPCとスマートフォンからの利用時間に関する最新動向を発表した。
インターネット利用全体では、スマートフォン(スマホ)が7割、PCが3割。カテゴリ別に見ると、価格比較サイトを含む「Eコマース」は49%がスマホで、PCが51%でほぼ拮抗している。
「Eコマース」カテゴリのサービス種類別(利用者数TOP3サイトのスマホからの利用時間が占める割合)に着目すると、最も高かったのはファッションサイト(「ZOZOTOWN」「ユニクロ」「リアルリアル」が対象)で64%。続いて大手ECサイト(「Amazon」「楽天市場」「Yahoo! ショッピング」が対象)で56%。
通販会社サイト(「ニッセン」「ベルメゾン」「ジャパネットたかた」が対象)は36%だった。
スマホからの利用方法や属性ごとの利用時間の割合を見てみると、女性ではファッションサイトが81%でトップ。34歳以下の利用時間シェアでもトップの56%だった。
大手ECサイトにおける女性の利用時間は62%。アプリの利用は49%、34歳以下の利用時間も48%だった。
一方通販会社では女性の利用時間は76%だったものの、アプリの利用時間は1%。34歳以下の利用時間も27%にとどまっている。
ニールセンによると、「『Eコマース』関連サービスを運営している企業にとっては、カテゴリ全体の動きの把握や競合他社との比較において、PCとスマートフォン、ブラウザとアプリそれぞれからの利用時間の違いや、ターゲット層の利用状況から、今後の方向性を考える必要がある。また、今後のWebサイトやアプリの開発においては、ユーザーに支持される情報や使い勝手を考える際に、ターゲット層を意識していくことの重要性が増していく」(シニアアナリストの高木史朗氏)としている。
今回の調査結果は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)のデータをもとに調査した。