瀧川 正実 2015/8/26 10:30

ニールセンは8月25日、通販・ECサイトにおけるPCとスマートフォンからの利用時間に関する最新動向を発表した。

インターネット利用全体では、スマートフォン(スマホ)が7割、PCが3割。カテゴリ別に見ると、価格比較サイトを含む「Eコマース」は49%がスマホで、PCが51%でほぼ拮抗している。

ニールセンが実施した、通販・ECサイトにおけるPCとスマートフォンからの利用時間に関する最新動向調査

インターネット利用時間シェア PC vs. スマートフォン(2015年7月)

「Eコマース」カテゴリのサービス種類別(利用者数TOP3サイトのスマホからの利用時間が占める割合)に着目すると、最も高かったのはファッションサイト(「ZOZOTOWN」「ユニクロ」「リアルリアル」が対象)で64%。続いて大手ECサイト(「Amazon」「楽天市場」「Yahoo! ショッピング」が対象)で56%。

通販会社サイト(「ニッセン」「ベルメゾン」「ジャパネットたかた」が対象)は36%だった。

ニールセンが実施した、通販・ECサイトにおけるPCとスマートフォンからの利用時間に関する最新動向調査

サービス種類別のスマートフォンからの利用時間が占める割合(2015年7月)

スマホからの利用方法や属性ごとの利用時間の割合を見てみると、女性ではファッションサイトが81%でトップ。34歳以下の利用時間シェアでもトップの56%だった。

大手ECサイトにおける女性の利用時間は62%。アプリの利用は49%、34歳以下の利用時間も48%だった。

一方通販会社では女性の利用時間は76%だったものの、アプリの利用時間は1%。34歳以下の利用時間も27%にとどまっている。

ニールセンが実施した、通販・ECサイトにおけるPCとスマートフォンからの利用時間に関する最新動向調査

サービス種類別 スマートフォンからの利用方法や属性ごとの利用時間の割合(2015年7月)

ニールセンによると、「『Eコマース』関連サービスを運営している企業にとっては、カテゴリ全体の動きの把握や競合他社との比較において、PCとスマートフォン、ブラウザとアプリそれぞれからの利用時間の違いや、ターゲット層の利用状況から、今後の方向性を考える必要がある。また、今後のWebサイトやアプリの開発においては、ユーザーに支持される情報や使い勝手を考える際に、ターゲット層を意識していくことの重要性が増していく」(シニアアナリストの高木史朗氏)としている。

今回の調査結果は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)のデータをもとに調査した。

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