中川 昌俊 2016/12/1 10:00

ニールセンが11月29日に発表した2016年版「消費者のマルチデバイスの利用状況」によると、オンラインショッピングで購入の際に利用するデバイスは「パソコン」が前年比6ポイント減の55%、「スマートフォン」が同6ポイント増の41%となった。

ショッピング関連についてデバイスごとの利用状況を見ると、閲覧、購入ともにパソコンの利用が5割を超えたもののシェアは減少。スマートフォンのシェアが増加している。

年代別にオンラインショッピングで購入する際に利用するデバイスをみると、若年層はスマートフォンの利用率が高く、40代以上ではパソコンの利用率が高くなっているという。

「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」がどのデバイスから利用されているかを男女別に調べたところ、いずれのECモールも男性の約7割がパソコンから利用している。

一方、女性はスマートフォンがパソコンより若干高い利用率となっている。どのサービスでも男性の方が、パソコンとスマートフォンの両方から利用する割合が高くなった。

ニールセンのエグゼクティブアナリストの中村義哉氏はこうした結果を踏まえ次のようにコメントしている。

新しい知識や面白い情報をスマホから取得する人が増加しているが、性別や年代、利用するサービスによってはパソコンも十分に利用されており、すべてがスマートフォンに移行しているわけではないことが分かる。年代別だけでなく、男女でもデバイスの利用率に大きな差があることに注目すべき。

「消費者のマルチデバイスの利用状況」はパソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳(高校生)以上の男女、計2975人を対象に2016年10月8日~10月9日にかけて実施したもの。

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