FASHION EC Lab 2017/7/3 8:00

今回は消費者に価値のあるコンテンツを提供するのに役立つ「コーディネート掲載サービス」の有用性について解説します。限られた資源を有効活用し、コンテンツ拡充や購入率アップが見込める費用対効果の高い施策として注目を集めているのがコーディネート掲載サービス。WEARやCoordiSnapといった大手が手がけるファッションコーディネートサイトやアプリのように、中小規模のアパレルECも商品購入率などを増やせるとされています。

コーディネート掲載サービスとは?

「コーディネート掲載サービス」とは、コーディネート画像を掲載するメディアを開設したり、ECサイト内にコーディネートのカテゴリーを追加したりするサービスのことです。「コーディネートASPサービス」とも言います。

例えば、店舗スタッフによるコーディネート画像を登録し、コーディネートで使用したアイテムについての詳細な情報をまとめて掲載し、商品ページに誘導します。

コーディネート掲載サービスの例

コーディネート掲載サービスの例。画像はCOCODEMOを導入しているKATHARINE HAMNETT LONDON公式オンラインショップ

コーディネート掲載サービスの最大のメリットは、寸法を表す数字やテキストでは伝えきれない、商品のサイズに関する直感的な情報提供ができることです。また、コーディネートされることによって、商品がリアリティを帯びてきます。アクセス解析を利用すれば、従来とは違った角度からの商品動向をつかむことも可能です。

コーディネートの掲載を手軽に実現できるサービスをご紹介します。

コーディネート掲載サービス4選

COCODEMO(ココデモ)

 運営:株式会社クラベス
 イニシャルコスト:25万円〜

COCODEMO(ココデモ)

ITベンチャー企業のクラベスが2015年7月にベータ版をローンチしたコーディネートASPサービス。スタッフごと、店舗ごとに投稿の成果を可視化でき、スマートフォンでの管理も可能です。

SnapBoard(スナップボード)

 運営:株式会社ガイアックス
 イニシャルコスト:10万円〜

SnapBoard(スナップボード)

特集ページの作成やバーコードを利用した商品データとのスムーズな連携や管理が可能。投稿画像のPV・UUなどのデータを蓄積できます。

STAFF SNAP(スタッフスナップ)

 運営:株式会社アパレルウェブ
 イニシャルコスト:要問い合わせ

STAFF SNAP(スタッフスナップ)

400以上のブランドが参加している「ショップスタッフが主役の来店促進プラットフォーム」。マップ機能による店舗への誘導や、アルバム作成などができます。

STAFF START(スタッフスタート)

 運営:株式会社バニッシュ・スタンダード
 イニシャルコスト:要問い合わせ

STAFF START(スタッフスタート)

商品確保から決済、配送手続きまでできる「販売員のためのオンライン売上アップ業務用アプリ」。ブログや特集ページの作成、タグを使った商品との連携やコーディネート同士のレコメンドが可能。スタッフごと、店舗ごとの成果の可視化もできます。

ブログに掲載するのと何が違うのか?

コーディネート画像をブログ上で展開しているアパレルECも多いと思います。ベースとなるプログラムが完成していれば、店舗スタッフが撮影したコーディネート画像を投稿し、サイトを日々更新することは可能です。

とはいえ、サイト自体のユーザビリティを向上させてコンバージョンに結びつけるには、コーディネートに使われている商品と、EC上の商品との紐付けやタグ付けなどの作業が欠かせません。

ある程度専門的な知識を必要とする作業である上に、1日1画像だとしても、撮影から投稿までには相応の時間を要するはずです。店舗スタッフが通常業務と並行して行うのは必ずしも現実的とは言えません。

コーディネート掲載サービスは、シームレスかつ洗練された購入プロセスを実現するという点で、ブログとは明らかに一線を画しています。

EC利用者の多くがスマートフォン経由であることを考えるなら、ブログからECサイトに移動させることで生じる時間的・精神的なラグはもはや軽視できるレベルではありません。ここにコーディネート掲載サービスを導入することの最大のメリットがあると言えるでしょう。

スタッフの意欲向上も期待できる

コーディネート掲載サービスなら、店舗スタッフが業務の空き時間と商品を利用し、スマートフォンを使って気軽に撮影・登録作業ができるのが魅力です。リンクやタグの設定がスムーズに行えるようになっているため、作業にかかる手間と時間を大幅に削減できます

モデルやカメラマンを外注する必要もなく、すでにある資源を有効活用しながら、サイト内のコンテンツに厚みを持たせ、しかも回遊率を高めることにつながるのです。

さらに、インセンティブ制度を設けるなどすれば、スタッフの意欲向上も図れます。結果的に能力や意識の改善につながることもあるはずです。

◇◇◇

ユーザにとってより精度の高い検索が可能なコーディネートのレコメンデーション機能なども備えます。SNSでの拡散など既存のマーケティング施策とも相性が良いのも大きなメリットとでしょう。

コーディネート掲載サービスは理にかなった投資と言えます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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