出店者の売上は向上するのか? 楽天が送料無料ラインの統一を来年3月18日から開始【ネッ担まとめ】
楽天市場の送料無料ラインの統一の話題。問題は金額ではなく「送料を無料にした結果、店舗の売上が上がるのか?」さらに言えば「利益が確保されるのか?」という点。公取委の動きを含めて、まだまだ何かありそうな予感。
送料無料で利益が増えるのかがポイント
楽天、出店者反発の「送料無料」開始へ | TBS NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3860247.html
楽天の「送料無料」、独禁法違反のおそれ 来春導入予定 | 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASMDL5H91MDLUTIL045.html
Amazon Payの効果を実感しているショップは導入しそう
スマホ決済「PayPay」が自社ECでも利用可能に。「PayPayオンライン決済サービス」をスタートへ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7082
まとめると、
- スマホ決済サービス「PayPay」が自社ECサイトでも利用可能になる
- 商品購入の際にPayPay決済を選択すると、クレジットカード情報を入力することなく商品が購入できるようになる
- 接続を予定している決済サービスプロバイダー、ショッピングカート事業者は現在13社(12月16日時点)
QRコード決済などのアカウント情報を利用して自社ECサイトで決済できるようにする仕組みはID決済と呼ばれ、ECモールではAmazonの「Amazon Pay(アマゾンペイ)」、楽天の「楽天ペイ」が先行している。
ID決済は自社ECサイトの決済方法の拡充に加え、カード情報の入力の手間を省くことによってカート落ちの改善につながる効果があるとされている。
Amazon Payが開拓したID決済をPayPayが狙っています。Amazon Payの効果を実感しているショップは導入を前向きに検討しそうです。あとは手数料や導入のしやすさ、購入者情報がもらえるのかといったあたりがポイントになりそうです。
ECサイトが販売だけの場だった時代は終わりました
覚悟を決めた「渋谷スクランブルスクエア」旗艦店とは 中川政七商店・緒方さんとお店の話をしよう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7251
まとめると、
- 中川政七商店のECの役割は、利便性の担保と社員教育。EC内にコンテンツをしっかり入れておけば、新人に「まずECサイトを全部読むべし」と言えるので、情報のターミナル的な役割を持っている
- ECは「ブランドの入り口」という言い方がされているが、緒方さんからすると「ブランドそのもの」
- 生活の中に馴染めば馴染むほど「ブランドのことは忘れてほしい」と緒方さんは思っている
Yahoo!の井上大輔さんが、「カスタマーエクスペリエンスダイアリー」を提唱した時に彼とした話があるんですけれど、たとえば朝起きて、出勤支度をして、グレゴリーのジップをジジジジジっと開けて、気持ち良いな。スニーカーの靴紐が解けていると「またか」と思いながらと結び直す……みたいな。毎日触るということ自体が、ブランドにとって最大のリテンションであり、印象を左右する。だから、グレゴリーのリュックでいちばん大事なのはロゴマークではなくジップで、スニーカーにとっては靴紐だという話をしていて。
ECサイトを単に販売の場所と考える時代は終わっていますよね。販売の機能は最低限備えるべきものであって目的ではありません。社員教育に使ったりショップの世界観を表したりと、役割が変わってきています。どうやってブランドを記憶してもらうのか、それをどうやって購入につなげるのか。そこを考えましょう。
EC全般
“月次売上の4倍”が流出!? 知っておきたい「カゴ落ち施策」の効果と方法【EC売上トップ100のカゴ落ち調査データもあり】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7086
どのショップにも必須なのがカゴ落ち対策。費用がかかってもやるべき。
EC機能を強化している「note」、クリエイター販売商品を一覧掲載できる「ストア連携機能」を追加 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7079
noteでコンテンツから購入につなげられるようになりました。アフィリエイト的に使えるかも?
ノインが化粧品業界にデータマーケティングを持ち込もうとしている理由 | Chiba Hisayoshi(note)
https://note.com/tivashsuper/n/n41416c4c6163
データ活用が遅れているという化粧品業界。とすると、異業種からの参入があり得るかも。
国内アパレル小売市場は9.2兆円でほぼ横バイ。通販などのその他チャネルは1.5兆円で4.2%増[2018年] | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7088
これを見ると早めに次の事業を考えないと危ないですね。
消費者の行動が「買い物のため外出」から「いつでもどこでも購入」に変化。“エッジ”含め8チャンネルを使用【セールスフォース・ドットコム調べ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2019/12/17/34877
まさにオムニチャネル。「ロイヤリティプログラム、リワードプログラム」がポイント。
動くメガネスーパー。車両で店舗と同じ商品・サービスを提供 | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1225252.html
接点の維持&増加施策は今後も増えていきそうです。
ZOZOTOWN、PayPayモールに出店 相互送客を強化、30~40代の獲得狙う | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/19/news091.html
PayPayモールが使いづらくて、結局ZOZOに……。
今週の名言
仮説を立てるとき、もう1つ大切なのは、必ず未来を起点に考えることです。一歩先の未来に目を向け、何らかの可能性が見えたら、そこから顧みて、今何をすべきかを考える。けっして過去の延長線上で考えてはいけません。
─セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問 鈴木 敏文氏
間違いの第一歩は「これは売れる」の思い込み 鈴木敏文「顧客本位の経営」| PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/31394
過去の延長線上からは新しいものは出てきませんよね。
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まとめると、
今年の新春カンファレンスで三木谷浩史社長が発表した構想が、1年以上経って実現するようです。出店者とすればいくら売上が上がったところで利益が減っては意味がないので、商品単価に上乗せするしかないでしょう。クール便はどうするのかという疑問もありますし、まだまだ動きがありそうですね。
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https://netshop.impress.co.jp/node/7094