森野 誠之 2020/2/26 8:00
ネッ担まとめ

高性能かつ安価なカートとして知られる「Shopify」。プラグインでの拡張性が高いことが特徴なのですが、その先を見据え、米国では自社物流網を整備中。いずれ日本でも……?

Shopifyはすでに物流に手を出しています

Shopify(ショッピファイ)とは何か?なぜアマゾン・楽天キラーと呼ばれるのか | ビジネス+IT
https://www.sbbit.jp/article/cont1/37636

まとめると、

  • ShopifyはECサイト開発・運営のプラットフォームとして、175か国、100万ショップ以上に導入されているカナダの企業。日本語にも対応しており、多言語・多通貨・海外配送も簡単にできるため、越境ECなどにも向いている
  • 現在Shopifyを採用しているのはブランドを持った消費財メーカー、写真やイラストなどデジタル商品を販売するクリエイターなどが多い
  • ShopifyもAmazon同様、物流網を自社で整備する計画を進めている。米国内で複数の配送拠点を設け、機械学習の技術を用いて、どの商品をどこに配置するのが最適かを分析している

Shopifyは出店者のあくまで裏方に徹しているということである。一方でアマゾンは一部裏方に徹しているサービスもあるが、基本的には自社のエコシステムの中に取り込んでいこうとする。Shopifyが「アマゾンキラー」と呼ばれるのはそうした理由からだ。

Shopifyがどんどん広がっているのは皆さんご存じだと思います。越境ECに強いカートというイメージがありますが、すでに物流にも投資をしていているのは驚きです。

ITでどれだけ世の中が便利になっても商品は配送しないといけないので、ここに投資するのは正解ですよね。国内カートはこのあたりの動きがないので、うかうかしていると危ないかも。

産直ECも良い商品を作ることから

前編 産直ECが小規模農家を疲弊させる3つの理由 | TREE&NORF
https://treeandnorf.com/3-reasons-of-that-japanese-agriculture-get-whacked-by-an-p2p-direct-markeging-web-service/

後編 産直ECが小規模農家を疲弊させる3つの理由 | TREE&NORF
https://treeandnorf.com/the-need-things-for-agriculture-is-technology/

まとめると、

  • 産直ECの問題は①品質・供給量が恐ろしいほど安定しない ②仕入れの基準に客観性が持てない ③ビジネスが恐ろしいほどスケールしない…など
  • 栽培・収穫から消費までの過程で、第三者の目に触れることなく野菜が届けられることは、消費者のみならず生産者にとっても無視できない負の側面がある
  • 既存流通は、膨大な量の野菜を定期的に輸送するため、スケールメリットが最大化し、コストが限界まで押し下げられているが、産直ECは送料が高くなりがち

「ウチは全国から色んな生産者が売り込みに来る。でもな、俺は生産者の言うことは絶対に信用しない。まずはモノ(青果)ありきや。モノがショボいのに能書きばっか垂れてもしょ〜がないやん」

─関西圏の有名高級スーパーのベテラン青果バイヤー

「産直EC」というとこだわりを持って生産していて、中間マージンがないので売り手にも買い手にもメリットがあるイメージがありますが、実際はそうとも限らないということなんですね。

引用文にあるようにまずは商品力があって品質も確かであることが必須で、そこから先に売り方があるということ。このあたりの考え方は産直ECに限らずすべての商売で同じですね。

自社サイトのログインと決済の再確認を

「Google Chrome 80」のHot-fixパッチ配布に関するご案内(2020/02/13) | EC-CUBE
https://www.ec-cube.net/news/detail.php?news_id=352

Google ChromeのSameSite Cookie対応について | Magentoと越境ECの総合サポート Principleworks
https://principle-works.jp/blog/cat/tips/post/google-chrome-samesite-cookie/
Google ChromeのCookie 設定の変更に伴い、対応は必要ですか?(SameSite) | futureshop 虎の巻
http://qa.future-shop.jp/faq/show/6611?site_domain=default

「Google Chrome」のバージョンアップに対応いたします | MakeShopマガジン
https://www.magazine.makeshop.jp/information20200204/

まとめると、

  • Google Chrome80からSameSite Cookieが有効化される
  • ECサイトではソーシャルログインができなくなる。3Dセキュア認証を用いるカード決済がエラーになるなどの影響が予想される

ネット広告に影響が出る、という話もありますが、ECサイトとして
・ログインできない
・会員登録ができない
・購入できない
といった類の顕著な障害が出ることが予想されています
https://principle-works.jp/blog/cat/tips/post/google-chrome-samesite-cookie/

すでにGoogle Chrome 80がリリースされていますので、この問題はご存じの方も多いと思いますが、念のため取り上げてみました。ログインや決済ができなくなるのは大問題ですので、自社サイトのログインや決済を確認してみてください。

EC全般

「なんとかPay」戦争の大勢は決した? いよいよ絞られた「4強」の共通点 | ニコニコニュース
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6569364

au PAYの相次ぐルール変更に不満の声、甘すぎるキャンペーン設計に疑問 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200220_159321.html

○○Payは携帯電話会社でないと生き残れない流れなってきましたが、競争が激しすぎてプロモーションが雑になっているようです。

ユナイテッドアローズのECサイト停止は店舗売上に悪影響――自社運営化は断念せず | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7269

デジタルはゴールではなく接点。名古屋の商人KOMEHYOの強さは今も昔も「人」にあり|IDENTITY|note
https://note.com/identityinc/n/nc9231effd90a

2つまとめて記事を読むととってもわかりやすいです。ネットショップはデジタル=接点。

「違反のおそれ」が独り歩きする不可思議 | 企業法務戦士の雑感 ~Season2~
https://k-houmu-sensi2005.hatenablog.com/entry/2020/02/15/233000

「独禁法がただの弱者救済法に陥るようなことだけは切に避けられるべき」。私も同感です。

滞留在庫を販売するECサイト「RUKAMO」、「ネクストエンジン」のHameeが3月にオープン | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7290

この仕組みが回りだすと助かる人が多いはず。今後が気になります。

「マイナポイント」の対象サービス発表。d払い、au PAY、PayPayなど | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1236122.html

「対象の決済サービスと紐付けることで、購入額の25%相当の還元を受けられるというサービス」使わない手はないので、対象の決済は導入をしておきましょう。

メルカリがMAU1500万人の二次流通データをマルイや@cosme、アパレルECの一次流通データと連携へ | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2020/02/20/mercari-conference-2020-3/

メルカリ、売れた物をいつでも投函できる「メルカリポスト」や手間いらずの「あとよろメルカリ便」を発表 | ケータイ Watch
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1236403.html

まとまった記事が出てくると思いますので速報的に。

今週の名言

実はね、嫌っていうほど努力しないと、本当のマンネリにはならない。悪い意味でマンネリって言われるのは、なんの努力もしないで続けてるからつまらない、ってことなんだ。

ルパン三世・大野雄二が語る物作りの流儀「マンネリを恐れるな」 | CINRA.NET
https://www.cinra.net/interview/202002-ohnoyuji_yzwtk

継続は力なりといいますが、努力も継続しないと意味がないということ。

筆者出版情報

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発売日 2021年10月15日
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