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ネッ担まとめ

曜日、個数限定のチーズケーキをECサイトのみで販売している「Mr. CHEESECAKE」。メディアで紹介されることも多く、幻のチーズケーキとも言われているそうです。代表の田村浩二氏がネットショップの立ち上げから現在までを振り返っています。

売れる場所とか手法は一切考えていないD2Cの事例

全ては、届けたい顧客体験からの逆算。Mr. CHEESECAKE代表・田村浩二さんに聞く、D2C Eコマースでの体験価値のつくり方 | コマースプラス
https://commerceplus.jp/koji-tamura/

まとめると、

  • 販売プラットフォームはInstagramのDM→BASE→Shopifyと変化。DMでは受注・出荷などの処理が難しく、BASEは手軽だけど見た目が似てしまう、という理由
  • ShopifyのアプリはCustom Fieldsを最初に導入。「なぜで美味しいのか」や「どういう想いで作られたのか」などの情報を追加するため
  • 「美味しいものをつくる」と「美味しい体験をつくる」は別物。セットで考えないと体験価値は上がらない。そこまでやって初めてD2Cでやる価値がある

今回はお伝えしたいことがたくさんありますので引用文が多めです。

当時僕は朝8時半から23時くらいまでレストランで働いていたので、ケーキ作りに充てられるのは朝6時から8時までの2時間程度でした。

朝8時半から23時まで働いていて、さらにチーズケーキを作ろうと思う情熱がすごいですよね。こういったことを知ると「忙しい」と簡単に言えなくなりますし、忙しいことを言い訳にできなくなります。やると決めたらなんでもやることが、うまくいく秘訣なんでしょう。

Eコマースって、商品がたくさんあって、選んで買う……というものが多いと思いますが、Mr. CHEESECAKEにある商品は基本的に1種類のチーズケーキだけです。となると、工夫しないとWebサイトを訪れる理由が「購入するため」だけになってしまうんですよね。そうじゃなくて、レシピを見れたり、過去の限定フレーバーを見返せたりしたらきっと楽しいし、知れば知るほど好きになってもらえるような、そんなWebサイトにしたかったんです。

「購入するため」に特化したのがAmazonなどのモール。ここと同じになっては意味がないので、世界観を出して楽しんで買ってもらおうというのがいわゆるD2C的な考え方ですよね。小さなネットショップはこれで生き残るしかないので、世界観は大切にしたいです。

BASEはとにかく簡単で、専門知識がなくても始められるのが良かったです。月額利用料金がかからないので、「まだ売れるかどうか分からないもの」を売り始めて育てていくフェーズのEコマースに適していると思います。

一方でShopifyはデザインや機能の自由度が高いのが良いですね。月額料金はかかりますが、手数料が安く、Mr. CHEESECAKEの場合は運用料金が半額ほどになりました。テックフレンドリーな協力者は必要ですが、世界観や顧客体験をよりデザインしたい時に向いているのではないでしょうか。

BASEとShopifyを比較!みたいな記事をよく見ますが、違いはまさにここです。BASEは手数料がちょっと高いものの固定費がかからないのがメリット。売れてきたら手数料がきつくなってきますので、月額料金が安めで柔軟性が高いShopifyにという流れが多い用です。冒頭にも書いたように最初はInstagramのDMでも販売できるので、自分に合った売り場を探しましょう。

「美味しいものをつくる」と「美味しい体験をつくる」は別物です。セットで考えないと体験価値は上がりません。そこまでやって初めて、D2Cでやる価値があると思っています。

そもそも商品が良くてそこで喜んでもらえる。この前提があってよい体験をしてもらえれば口コミも広がるということですよね。体験=見た目と考えてしまうと簡単にできますが、商品とのギャップが大きすぎて減点文化の日本ではうまくいきません。

Eコマースを立ち上げるということは、日本全国の中で無差別級ルールの何でもありの状況下で戦うということです。数多ある商品の中で、自分たちのものを選んでもらうぞ!という気概も無しで、ただ「売りたいから」だけでは立ち行かない世界だと思います。

ネットの世界は日本全国というか世界中が相手です。販路が広がるメリットよりも競合が増えるリスクの方が高いでしょう。であれば、やり切る覚悟がないとうまくいくわけがないです。どこに出せば売れるのか、どこを使えば売れるのか、どんな手法が売れるのかではなくて、買ってくれる人のことを考えるしかありません。

まずは買ってもらって喜んでもらえる商品作りから考えましょう。

コロナ後に起こった変化と戻ったもの

コロナ禍で売れ続けているものは? 2021年上半期の売れたものランキング | Intage 知る Gallery
https://www.intage.co.jp/gallery/2021kamiki-ranking/

「コロナで変化? 時間の使い方」(みみより!くらし解説) | NHK 解説委員室
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/452085.html

まとめると、

  • 2020年上半期はマスクなどの衛生用品が売れていたが、2021年度上半期で売れているのは麦芽飲料やプロテイン粉末など健康増進カテゴリ
  • サポーター、鼻炎薬、ビタミンB1剤などは2020年の需要減から売上を回復
  • 男女共に家事の時間が増加。70歳以上で夜ふかしが増加している

1年半近くコロナの影響が出ていると、いろいろな変化が起きてきます。コロナ慣れというか日常化してしまったので今まで売れていたものが売上を回復してきています。運動不足による健康志向はそのまま継続で、プロテインなどが売れています。そして、高齢者の夜ふかしの傾向も興味深いです。朝早く起きても外に出られるわけではないので、自然と寝るのが遅くなっているかもしれませんね。こういった傾向をつかんでおくと売れるチャンスがわかってくるはず。

EC全般

デジタル接客とブランディングは切っても切り離せない 個性を発揮し顧客に選ばれる自社ECの作りかた | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9305

問い合わせは「人による対応」を望むが6割、自己解決型は3割。問い合わせ・問題解決に「対話」を求める傾向 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8897

わからないことの解決は電話か有人チャット。日頃から気軽に問い合わせてもらえる努力も。

Shopifyの新メタフィールド解説。既存メタフィールドとの違い、移行方法、共存について | non-standard world株式会社
https://www.non-standardworld.co.jp/25141/

ちょっと制作寄りの記事。既存のメタフィールドがあると悩むこともありそう。

今さら聞けない Shopify Unite 2021 初心者向け解説 | 145マガジン
https://145magazine.jp/retail/2021/07/shopify-unite-2021-i-cant-hear-anymore/

冒頭の記事と関連して。Shopifyでできることの幅が広がっています。

推しがいるZ世代は約80%。お小遣いを全力で使う10代の行動も明らかに。 | ピックアップ株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000023974.html

KADOKAWAが「サブスク手当」導入、月2000円 映像や音楽など140サービスの利用者に支給 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/13/news163.html

お菓子とか昼食とかの手当てもありますが、これからの時代は「推し」に対する手当のようです。

SEO一本で認知度を急上昇させた秘策とは!?選ばれるWeb制作会社の条件とは!?日本最大のWeb制作会社ポータルサイト「Web幹事」の社長に突撃取材してきた! | 東京フリーランス
https://tokyofreelance.jp/interview-webkanji/

SEOで結果を出そうと思えばこれぐらいは……。大変ですよね。

花王のEC戦略。共創パートナーとの連携、デジタル販路拡大策と今後の展望 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8852

資本力のある場合はこちらの戦略。面を取りに行くということですね。

今週の名言

行動を継続し習慣化するために大切なのは「まず時間をとる」ことです。とにかく「何をやるか」を細かく決めていなくても行動をする時間を先にスケジューリングしてしまう。よろしくないのは逆のパターンで、「何をやるか」が具体的に決まってから「時間をとる」こと。
─ECマーケティング人財育成 代表取締役 石田麻琴氏

「成果につながる良い習慣」をつくるための時間の活用 | ECMJ
https://www.ecmj.co.jp/no1945/

これは私も実感しています。冒頭の記事の田村さんもまずはチーズケーキを作る時間を確保していましたよね。

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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

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