Shopifyの進化に死角なし!? 「Shopify Unite 2021」まとめのまとめ【ネッ担まとめ】
「Shopify Unite 2021」が開催されました。ボリュームがありすぎたのでまとめ記事からのまとめです。全方向への進化という言葉がぴったりです。
Shopifyユーザーがこれまで困っていたこと一気に解決
Shopify UNITE 2021 発表内容まとめ | REWIRED
https://rewired.cloud/2021/06/30/shopify-unite-2021/
大きく分けて以下の5つの分野での発表があったことがわかります。それぞれの分野でポイントと思われるところだけをピックアップします。
①テーマデザイン、開発アップデート
管理画面からコードを修正することなくデザインを変更できるようになったことが大きいです。メタフィールドが正式に商品情報の構造の1つとして実装されたことを喜んでいる人も多いのではないのでしょうか。テーマとアプリの構造が分離されバッティングすることもなくなりますし、表示速度が最大5倍になるとのこと。今まででも十分に速かったと思いますがさらに速くなるとは。
②APIアップデート
ここに関しては私が疎い分野のため記事を読んでくださいm(_ _)m
③チェックアウト機能アップデート
チェックアウト=決済も速度が改善されます。それよりも今までは通常版のShopifyではできなかった、チェックアウト画面をアプリで拡張できることがメリットですね。日本では触りたい人が多かっただけに、カスタマイズが増えそうです。
④アプリ関連アップデート
2分でアプリが作れるようになるとのことです。すべてが2分になるわけではないとしても簡単になるということですね。開発者サイトも刷新されてスマホ環境での動作確認もできるようになります。アプリ経由での売上は最初の100万ドルまで手数料がゼロになり、毎年数字はリセットされます。100万ドルを超えた場合の手数料は15%。太っ腹です。
⑤カスタムテーマ開発「Hydrogen」(Headless Shopify Theme)
「いわゆるヘッドレスコマースをShopify側が用意した」と大雑把に言えるようです。従来のliquidとは別の作り方になるので、作る方もアップデートが必要ですが腕の見せ所ともいえそうです。
REWIREDさんなどShopifyに期待している皆さんのコメントを紹介します。
アプリとテーマの干渉問題への対処、メタフィールドのように使いたいけど使いにくかった項目の改善、ノーコードとい言いながら実際はコーディングするしかなかったセクション問題の解決など、どれも派手さはないですが、Shopify という OS の抜本的な強化を実施したうえで、アプリのレベニューシェアの(一定金額までの)撤廃などを通じてパートナーの環境を改善し、Shopifyの持つエコシステムをさらに広げていくための準備を整えたように見えます。
─Shopify UNITE 2021 発表内容まとめ | REWIRED
Nocode的なアプローチも充実してきているのと、チェックアウト のエクステンションの追加や、8月1日以降、アプリストアにおける年間収益100万ドル未満の開発者に対してレベニューシェア0%になるなど、ますます「管理画面とアプリだけでより高度なことが可能になる」仕組みも強化されていくので
・ノーコード
・ローコード
・フルカスタム
それぞれの道筋で全方位的に進化したかなという印象でした!
今回の発表ではノーコードを促進しより非開発者以外の人に対して、Shopifyを身近に簡単に構築できるように作り上げたなという印象を受けました。
また、アプリ・テーマ開発の手数料を0円にするなどShopifyの売上高を大きく構成する部分が削減されますが、Shopifyエコシステムがより加速・進展することによって多くのストアの売上が比例的に伸びて全体としての売上は上がっていくと思います。Shopifyに参画している方にとっては今回のUnite 2021の発表は今後大きな影響を与えそうです。
Shopifyの進化はとてつもなく速いです。事業主、制作側の知識のアップデートも必須です。しかし、進化に追いつくこととECサイトの売上が上がることはまったくの別の話。あくまでEC事業を進めるための手段でしかありませんので、そこは見失わないようにしたいですね。
「すごそうだから」でShopifyを選ぶと失敗します
ShopifyありきのEC構築は失敗のもと!? よくある失敗事例をコマースメディア井澤さんに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9301
まとめると、
- 最近は「メディアで知った」「大企業の成功事例を見た」など、Shopifyありきの依頼が増えている
- Shopifyは海外発のサービスなので日本の商習慣に合わないことも多い。既存のシステムと比較して、良くなる部分と悪くなる部分を比べてどっちを取るかを判断すること
- 失敗しないためには、Shopifyを使う目的を明確にして要件定義をすることと、パートナー選びを慎重に進めること。システム開発の知見をためることも必要
パートナー選びの際にチェックしたいポイント
- ShopifyでのEC構築実績数、実績のあるジャンル
- 得意分野(制作、他のシステムとの連携、運用)
- 自社ECのみ運営するのか、モールも含め依頼するのか
私の周りでもShopifyの失敗例を聞くことが多くなってきました。Uniteの記事にもあるようにShopifyの進化が速すぎて制作側や事業主側がついていけてないことがありますし、そもそものEC事業自体を考えていないことも多いです。既存の仕組みがあるのなら、そこでの問題点を明確にして、解決手段としてShopifyが良いのかを検討しましょう。そのままがいい場合もあるはずですし、国内の仕組みを作った方がいい場合もあるはずです。
EC全般
店長は元バーテンダー。「オリジナルがない」弱みを強みに変える接客、経験を生かしたECサイト&Twitter活用事例 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8816
ウイスキーを飲んでみたいと思ったことがある人の悩みを解決してくれるECサイト事例です。
「皿立て」「貝殻」「万華鏡」「日焼けサプリ」「インソール」、売り上げ伸ばすニッチなEC | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/4109
まさにニッチ。皿立ての通販サイトは「チャンピオンベルトを立てたいという問い合わせ」もあったとか。
【2021年上半期越境ECランキング】2大人気ジャンルは「ホビー」「ファッション」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8850
1位は粘土細工や刺しゅう用に使えるハサミ。2位は防振ゴム。意外過ぎる結果。
ECサイトのアクセス数アップをめざす、9つの集客方法の特徴・メリットまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8819
ECで売上を伸ばしたい!でもどこから手を付けたらいい? ネット通販がうまくいかない中小企業が知っておくべき6ポイント | 強いEC会社を支えるネットショップ担当者を作る人財育成講座 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8741
売上アップのノウハウ記事を2つ。まず手を付けるのは会社として本気で取り組む姿勢を出すこと。
3万円を超えると、6割以上が「店舗で購入したい」 オンラインと店舗を“使い分ける”消費者の心理:博報堂が調査 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/26/news049.html
初めて買うもので3万を超えると見たくなりますよね。偽物の不安もありますしね。
GoogleやFacebookから広告予算がシフトしているAmazon広告。多くの小売事業者が利用する5つの理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8840
ECをどんどん拡大させようと思うとAmazon広告が向いていますよね。
EC比率3割!ナノ・ユニバースのTSIが進めるオムニチャネル戦略とは? | ダイヤモンド・チェーンストアオンライン
https://diamond-rm.net/technology/86811/
着実に進んでいるようです。一足飛びにここまではこれません。
今週の名言
「ああ、よかった。うそを言わなくて」
WEB特集 「日本最古じゃなかった」正直に言うべきか、どうしよう… | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210628/k10013103701000.html
都合の悪いことも進み隠さず正直に。隠していて発覚すると余計に事態が悪くなります。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
「Shopify Unite 2021」が日本時間の6月29日に開催されました。「Shopify Unite」とは年に1回開催されるパートナー向けのカンファレンスのことで、新機能やこの先の動きなどが発表される重要なカンファレンスです。2016年から開催され、今年で6回目となっています。
今年のUniteを紹介する前に、Shopify JapanのWebサイトで確認できる過去のUniteの記事もまとめておきます。これを読んでみるとShopifyの成長の歴史がわかるのでとても参考になります。
https://www.shopify.jp/blog/unite-japan-2018
https://www.shopify.jp/blog/shopify-unite-2019
https://www.shopify.jp/blog/shopify-reunite
https://www.shopify.jp/blog/unite-2021
量が多すぎて何が何だかわかりませんので、REWIREDさんの記事から見出しだけを抜き出して概要をお伝えします。