有機野菜ECの坂ノ途中、パナソニックから出資。人と環境にやさしい食のバリューチェーン構築へ協業
坂ノ途中は提携する生産者と直接取引するシステムを自社で開発。提携生産者のうち約8割が新規農業参入者で、若手生産者が多い。野菜宅配のサブスクリプションサービスは年々拡大を続けているという
農産物のECなどを手がける坂ノ途中は6月28日、パナソニックがSBIインベストメントと共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンド(パナソニックくらしビジョナリーファンド)を引受先とした第三者割当増資を実施した。
坂ノ途中が掲げる大規模流通に乗らない少量不安定な農産物の価値を見直して消費者へ届ける「バリューチェーンの再構築」を、パナソニックが持つコールドチェーン技術などを活用して、加速、推進する。
坂ノ途中は「100年先も続く、農業を。」というビジョンを掲げ、環境負荷の小さな農業の広がりをめざして年間数百種類の野菜の流通販売を展開。家庭に届ける野菜のサブスクリプションサービスが売上高の6割を占めている。今後、小売店、飲食店向けBtoB事業の成長も見込んでいる。
パナソニックは、「食」のインフラに関わる領域として調理家電以外にコールドチェーン事業を展開、業務用冷蔵・冷凍ショーケースなどB2B分野の製品も幅広く手がけている。特に、省エネや自然冷媒技術によるCO2排出量の削減など、環境に配慮したサプライチェーンの構築で強みがある。
坂ノ途中はパナソニックと協業することで、BtoC事業でのコラボレーションのほか、BtoB分野でのプレゼンス向上や新しい販売方法を開拓できると見込んでいる。
コールドチェーン技術を持つパナソニックと提携することで、鮮度管理能力の向上、CO2排出量やフードロスの削減などを通じて、サステイナブルな農産物流通の実現にもつなげる。
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