急成長のファッションEC事業「fifth」、AMSが1円で運営会社を買収

GSIクレオスでは2025年3月にSHAREが手がけるEC事業の撤退を決定。撤退方法を検討する中でAMSから譲受の申し出があり、SHAREの全株式譲渡を決定した。譲渡株式数は2000株で譲渡価額は1円。

鳥栖 剛[執筆]

5月8日 6:30

繊維と工業製品の専門商社であるGSIクレオスは4月30日、子会社でアパレルEC「fifth」を運営するSHAREの全株式をEC支援のAMSに1円で譲渡すると発表した。

「fifth」は2013年のECサイト開設。ECビジネスとECソリューションを展開するアパレルEC企業CODESHARE(コードシェア)が立ち上げ、2023年4月にGSIクレオスが設立した子会社SHAREが事業を買収していた。

「fifth」の売上高は初年度(2014年1月期)に約4億円で、次年度(2015年1月期)に約14億円と急成長を遂げていた。GSIクレオスの発表によるとSHAREの2024年3月期の売上高は9億7100万円、営業損益は3億3800万円の赤字、経常損益は3億3800万円の赤字、当期純損益は7億4300万円の赤字だった。総資産4億8400万円に対して純資産は6億4300万円のマイナスで、2024年3月末時点では債務超過に陥っていた。

GSIクレオスは2025年3月にSHAREが手がけるEC事業の撤退を決定。撤退方法を検討するなかでAMSから譲受の申し出があり、SHAREの全株式譲渡を決定した。譲渡株式数は2000株で譲渡価額は1円。

SHAREを買収したAMSはEC支援を手がける企業。事業内容として「ECソリューション事業」「OMOソリューション事業」「ECフルフィルメント事業」を手がけている。

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