カクヤス、他社荷物を配送する物流サービスに参入しプラットフォームを構築
酒販などを手がけるカクヤスグループはこのほど、自社のラストワンマイル物流網を活用し他社の荷物を配送する物流サービスへ参入する方針だ。2026年3月期から2028年3月期までの中期経営計画のなかで明らかにした。
物流を軸に、受注・配達・請求決済までの一連のサービスを外部企業へ提供する。事業再編による成長戦略の一環として位置付ける。グループ内の商品だけでなく、外部アライアンス先の商品も提供する販売プラットフォームを形成。将来的には他社には真似ができない多品種を取り扱う地域特化型の物流を構築する。
カクヤスグループは東京23区内などで酒類を中心とした商品を、即配や1時間枠で配達するラストワンマイル物流網を構築しているが、今後、取り扱う商品を拡充する。子会社が食材や調味料といった取り扱いをスタート。自社商材のカテゴリ拡大を図るほか、M&Aアライアンスによる商材カテゴリ拡大もめざすという。
既存事業ではアプリやECの改善を進める
既存事業の成長戦略としては①デジタル化技術の活用・DXによる効率化②エリアの拡張・拡大による成長③店頭販売の再構築――を進めていく。
デジタル技術の活用・DXによる効率化
カクヤスグループ開発のアプリやWeb注文サイトの改善による注文獲得力の向上を図る。DXを進め、配達効率や本部業務の効率化、コスト低減と収益力向上をめざす。
エリアの拡張・拡大による成長
進出エリアである関西エリアや九州エリアの成長余地は大きいとしている。さらに政令指定都市(札幌・仙台・名古屋・広島など)への進出も検討する。
店頭販売の再構築
地域や周辺環境、店舗規模、商品SKUなどを考慮した戦略を採用。専門性の高い店舗、品ぞろえがある店舗、顧客の使い勝手の良さなど顧客ニーズに応じた売り場作りも進める。
なお、カクヤスグループは7月1日に社名を「株式会社ひとまいる」に変更する。
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