仲庭 拓也 2016/7/13 8:00

売り上げが伸びると多くの人手が必要となります。そのため、“人を育てる”ことが、会社の長期的な成長には必要不可欠であり、教育を重要視するカルチャーを会社内で作っていくことが大切です。人を育てるために必要な、リーダーが持つべき7つの心得について説明します。

部下の教育をおろそかにする理由はいくつもある

人材を育てることの重要性を感じながら、通販業界などの多くの職場では、部下の教育をおろそかにしてしまうケースが散見されます。仕事を教えない理由を確認してみると、

  1. 業務に追われて仕事を教える時間がない
  2. どうやって教育したらいいかわからない
  3. 教えてもすぐに辞めてしまうので、教育にかける時間がもったいない
  4. 「仕事は自分で覚えるもので教えるものではない」と考えている
  5. 仕事を教えても、実行するのは難しく教えるだけ時間の無駄
  6. 仕事を人に教えたくない。教育すると自分の仕事がなくなる
  7. 気に入った仕事のため、自分で行いたいから教えない

などがあげられます。

しかし、誰かが人を育てていかなければ、組織としての成長はありません。そして、人を育てるのはリーダーの役割です。リーダーとなった人が持っておくべき7つの考え方を紹介します。

人を育てるためにリーダーが持っておくべき7つの心得

1.リーダーの役割は教育者であり、教育者を育てることが使命であることを認識する

人を育てることが、会社の成長につながります。自分の仕事が楽になり、質が上がることを認識しましょう。短期的な目標を犠牲にしてでも、長期的な視点で考え、教育を最重要課題として取り組みましょう。

人に教えている時間がないという考えは捨て、自分の仕事を後回しにしてでも、教育を最優先しましょう。リーダー=教育者です。自分の技術・考え方を部下に教育するとともに、会社を成長させるための新たな課題・業務を抽出・対応していきましょう。

2.部下が認められる場を作る

リーダーは部下の教育とともに、部下の努力が会社に認めてもらえる場を作ることが重要な役割です。会社から認めらると、仕事の楽しさ、達成感を味わうことができます。仕事を頑張ろうというモチベーションアップにもつながります。

たとえば、業務で良い成果が出た場合、他チームや幹部メンバーに成果を発表する場を作り、喜びと達成感を部下に味わってもらうようにしましょう。成功体験を積み重ね、部下が自信を持ち、自ら考え、行動できるように教育しましょう。

3.部下のヘッドライトになる

たどり着くゴールを明確化し、足回りを照らし、行くべき道を示しましょう(目で見えない遠くのゴールまでは照らさない)。部下に仕事を教える際、仕事の目的と成果物を明確にし、成果を得られるように部下を導きます。

4.知識を身に付け実践で活かす

この1か月で何冊の技術的な本(啓発本は除く)を何冊読みましたか? どのような分野でも、1~2か月間、一生懸命勉強すれば会社内でトップの知識を持つことが可能です。自分の業務範囲、それ以外についても勉強し、常に視野を広げることを心がけましょう。

5.反省と改善で学習・成長し続ける組織を作る

イベントやセールなどを実施した際、成果を数値で検証し、次につなげるための反省の場を持ちましょう(PDCAを回す)。通販業界では、さまざまな施策はすべてデータをもとにしているにもかかわらず、人事面を数値として評価することをおろそかにしている会社が多いです。リーダーは、感覚で物事を語るのではなく、数値で判断できるようにし、会社のカルチャーとして根付かせましょう。

6.メンバーを導く

現状を是とせず、危機感を持って会社の将来を考え、常に新しい自分の価値、役割を生み出していきましょう。リーダーの役割=教育です。業務・知識を部下に教え、将来を見越して新しいことにチャレンジし、メンバーを導けるリーダーになりましょう。

7.会社の考え方を理解し従う人とチームを育成する

会社の考え方、目標を良く理解し、それに従った行動、提案を行える集団を作りましょう。

◇◇◇

長期的な視点で考えると、社員教育が会社の成長につながることは間違いありません。現状の部署・人事を振り返り、「新人の教育を行わない」「新人が辞めていく」「部下が育たない」「部下の活躍を見る機会が少ない」といった場合、リーダーの役割とは何かを社内で議論してみましょう。

今回のまとめ

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