ユーザーにマッチした商品を表示する広告「Criteo」。EC事業者にとって使うメリットは。
数年前から動くバナー広告として話題になっているCriteo(クリテオ)は、現在世界130カ国以上で利用されています。
世界的にも人気のCriteoについて、「聞いたことはあるけど、どんな広告だろう…?」というあなた。今回は、Criteoの概要や特徴についてご説明いたします。
そもそもCriteoってどこの会社?
Criteoは、2005年に設立されたフランス・パリの会社です。Criteo株式会社として日本に来たのは2011年。現在は東京と大阪に拠点をおき、国内でも広く利用されるサービスとなっています。
Criteo広告の位置付け
冒頭で「動くバナー広告」とお伝えしましたが、Criteo広告は動的リマーケティング広告の一つです。広告を動的/静的、検索/ディスプレイを軸に分類したのが下の図。Criteo広告は右上の部分にあたります。
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- 動的:ユーザーの行動・情報に合わせて広告内容が変化
- 静的:広告を出稿する前にあらかじめ決めておいた配信対象に向けて内容(広告文やバナー)が表示
- 検索:表示場所は検索結果画面
- ディスプレイ:表示場所はWebサイト内
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Criteoの3つの特徴
では、他の広告とどのような違いがあるのでしょうか?Criteo広告の特徴を、大きく3つに分けてご紹介いたします。
1. ユーザー1人1人に合わせた広告を表示
たとえば、Aさんがサイト内の商品ページを閲覧した後、比較を行うため離脱したとします。すると、Criteoはその情報を元に、「Aさんが見た商品」や「その商品の類似・関連商品」をピックアップ。Aさんが別のサイトを閲覧した際に先ほどピックアップした商品が広告として表示されます。
このように、Criteo独自のエンジンがユーザーの閲覧履歴などの行動データを使用して最適化を図るため、ユーザー1人1人にマッチした広告表示が可能です。その人に向けた広告配信を行うことにより、質の高い訴求ができるといえます。
さらに、広告を表示するだけでなく、導線もしっかりとしているのも魅力のひとつ。広告内の気になった商品をクリックすると、その商品の詳細ページに遷移するため、より高い成果が期待できるのです。
2. バナー広告を自動生成
ユーザーに合わせた広告は、あらかじめ登録している「商品データ」と「行動データ」をもとに自動生成が行われます。そのため、デザイン・サイズごとの配置変更といったバナー作成の手間や時間を省くことができてとても便利。
複数の商品が動きながら順に表示されるというCriteoならではの表示方法も、サイト上で目につきやすくなり、効果的に訴求することができます。
◆広告の例
↑図のように、商品画像や画像名(説明)、タイトルなどが表示されます。
3. 豊富な掲載先
Criteo広告は、1万6000以上のパブリッシャーと契約しているという、Criteo社提供のアドネットワークに配信されます。オンラインユーザーへのリーチ数は、月間11億人にものぼるとのこと。
掲載先の中には、Yahoo!の顔である、Yahoo!トップもあるんです。第三者からYahoo!に配信ができることでも注目されており、これも魅力的なポイントのひとつとなっています。
Criteo広告が向いている商材・業種
上でも述べている通り、Criteoの広告は、豊富な商品(商材)データの中から各ユーザーに適したものが表示されます。そのため、商品や商材の多い、EC・通販/旅行/人材/不動産といった業界に向いているといえます。現在も、これらの業界でCriteoの広告が多く活用されていますよ。
なお、必ずしも商品や商材が多ければ良いというわけではなく、Criteoが提示している条件「月間ユニークユーザーが4万以上」を満たしている必要があります。
Criteoについて、概要と特徴をご説明いたしました。疑問解消や、理解に少しでもつながれば幸いです。商品や商材が多い業界にいらっしゃる方で、広告内容に興味を持たれた方は、ぜひ一度Criteo広告を始めてみてはいかがでしょうか。