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ネット通販事業者は、競争の少ないロングテールのキーワードに集中し、Googleが優遇するとされる良質なコンテンツを作ることが大切です。

EC事業者は検索からの流入がどれほど重要なのかはすでにご存知のことでしょう。商品を検索しているということは、購入意欲が高いと推測されます。トラフィックがなければ、売り上げは伸びません。

Googleは自動的に検索トラフィックをECサイトに流してくれるわけではありません。検索エンジンの仕組みを理解し、それに沿ってECサイトを最適化しているところに、トラフィックを送り込めるような環境を作ってくれるのです。

今回の記事では、ECサイトへの流入を増やすためのSEOに関する4つの重要な戦略をお伝えします。

ステップ1:ロングテールのキーワードを探す

eコマースのSEOで最初に行いたいのは、徹底的なキーワードの研究です。

キーワード探しに時間をかけることで、消費者が何を求めて検索しているか理解できます。同時に、競合サイトと比較して自社のECサイトが検索結果でどれくらいの位置にいるのかがわかるようになります。

「eコマースのページを作る時は、ロングテールのキーワードを中心に作成しましょう」

そのためには、ロングテールのキーワードを見極める必要があります。ロングテールキーワードは通常、頻繁に検索される1~2つの単語のキーワードだけではなく、4~5の単語を組み合わせた複合フレーズで検索されるケースが多いです。

「緑茶」は頻繁に検索される第1キーワードですが、「緑茶の効能」はロングテールキーワードです。

どうしてロングテールキーワードが重要なのでしょうか? その理由は、第1キーワードだけで、Googleの検索結果の1ページ目に表示されることはとても難しいから。

多くのEC事業者が「緑茶」というキーワードをサイト内で使用し、上位表示されるように争っているため、Google検索の1ページ目に表示されるのは極めて困難と言えるでしょう。

「GoogleAdwordsキーワードプランナー」を使って「緑茶」を調べてみると、競争が激しく、表示ランキングで上位に上がる可能性は少ないことがわかります。

しかし、「日本茶」と入力すると競争は緩やかになります。もちろん検索数は低いのですが、自然検索で上位にランクインできれば、ECサイトへの流入は増えていくでしょう。

「緑茶」というキーワードは競争が激しく、表示ランキングで上位に上がる可能性は少ない

重要なことは、eコマースのページを作る時は、ロングテールのキーワードを中心に作成することです。理想的には1か月間に少なくとも500回は検索されていて、競争が激しくないキーワードを使用するようにしましょう

もちろん、ビジネスに適したキーワードではなくてはいけません。「日本茶」というキーワードが自社販売商品に関係ない場合は、「日本茶」というキーワードは使うべきではないでしょう。

「日本茶」というキーワードの競争率は中程度

ロングテールのキーワードを探すのに苦心しているなら、アマゾンの検索バーを使ってみましょう。今まで考えもつかなかった単語が見つかるはずです。

キーワードを見つけるために、Amazonの検索バーを使ってみる

ステップ2:キーワードに合わせてサイトを最適化する

ロングテールのキーワードが見つかったら、ECサイトの各ページをキーワードに合わせて最適化しましょう。

最適化の方法はいくつかあります。

1つ目は短いURLです。検索結果を表示する際、グーグルは短いURLを優先させている傾向があります。 たとえば、「www.yourstore.com/the-best-green-tea-bags-ever」ではなく、 「www.yourstore.com/green-tea」というURLを利用します。

2つ目は、商品ページに少なくとも1000単語は入れましょう。グーグルは比較的長いコンテンツを優遇する傾向にあります。

キーワードを見つけるために、Amazonの検索バーを使ってみる

長いコンテンツのページは短いコンテンツよりも検索結果に影響があるという(左の軸が単語の数、右軸が検索順位)出典:BACKLINKO

1000単語を入れるのは難しいと感じる場合は、以下の内容を入れてみましょう。

  • 細かい商品詳細
  • 商品の使い方
  • 商品に満足しているユーザーのコメント

目的は、Googleの検索エンジンに多くのコンテンツを見てもらうためです。そうすることで、検索結果が上位に表示される可能性が高まります。

3つ目は、キーワードをページに内に上手く散りばめていくことです。理想的には、各ページに3~5回は入れていきたいですね。ただ、キーワードを詰め込みすぎると、Googleからペナルティが課されるので注意してください。

4つ目は、内部リンクの追加です。被リンク数と流入数の多いページがあれば、そのページに商品ページへのリンクを貼りましょう。

ステップ3:商品にまつわるコンテンツを作成する

商品ページを最適化したら、やっぱり売り手は素晴らしいサイトコンテンツを作りたくなりますよね。まずはブログから始めるのが理想です。お役立ち記事をサイトに掲載することで、多くの流入を生むことができるようになるはずです。

緑茶を例にあげると、緑茶の淹れ方や楽しみ方に関する詳細な記事を書くことができます。そのような記事は読者を増やす、良質なコンテンツになります。

Googleは良質なコンテンツを高く評価します。グーグルの目的は、検索者が求めている情報に適した検索結果を表示すること。良いコンテンツを作り続けていけば、Googleがそのサイトを評価し、検索結果の表示ランキングを上げてくれます。

コンテンツ作りで有効なのは、多くの人が抱える悩みを解決してくれるようなコンテンツを作ることです。たとえば、緑茶を淹れるときに起こるトラブル解決法を記事に書いたり……。そして、記事の最後に、数商品へのリンクを貼り付けましょう。

コンテンツを作るときは、手を抜かないようにしたいですね。短い記事の方が楽です。しかし、Googleの検索エンジンは短い記事を考慮するような傾向にはありません。可能な限り詳しい記事を作りましょう

私が「Webサイトの作り方」というタイトルで5000語以上の記事をアップした時、検索結果で上位に表示されました。なぜなら、Webサイト制作初心者向けに書いた他のコンテンツよりも、内容が詳しい記事だったからです。

ステップ4:コンテンツに合わせたリンク構築

素晴らしいコンテンツができたら、それを宣伝する必要があります。デレック・ハルパーン氏(インターネットマーケティングのSocial Triggers代表者)は、コンテンツ制作に20%、宣伝に80%の時間をかけることを推奨しています。

古いマーケティング手法ではなく、リンク構築をオススメします。

リンク構築とは、他のサイトにリンクを貼ってもらうことです。Googleは被リンク数を人気投票と考えています。被リンク数が多いページを優遇するため、流入数が増えます(ここで言う被リンクは、「順位操作のための人工リンク」ではなく、良質な被リンクを意味します)。

リンク構築のためにも、単なる商品ページではなく、良質なコンテンツが必要なわけです。商品ページへのリンクではなく、良質なコンテンツにリンクを貼りたがる人が多いのは想像に難しくないでしょう。

リンク構築の方法はいくつかありますが、比較的容易な方法は以下のとおりです。

  • 他のサイトに寄稿する
  • 関連性の高いサイトオーナーにコンテンツをメールで送る
  • リンク切れページを見つけて、代替案として自社のコンテンツを提案する

リンク構築は、サイト流入施策として最も効果が高いと言われているので、手を抜かないでください。

時間はかかりますが、行う価値はあります。良質な流入元を持つサイトは、Googleの大きな恩恵を受けることができるでしょう。

結論

eコマースのSEOは比較的シンプルです。しかし、それを実行し、効果をあげていくには時間がかかります。でも、行う価値はあるのです。

ソーシャルメディアに頼っていると、Facebookがアルゴリズムを変えるたびに流入が下がってしまいます。

一方、Googleは安定的に質の高い流入をもたらしてくれます。そして重要なのは、グーグルは買い物をしたいユーザーたちを、サイトに訪問させてくれるのです。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア「Internet RETAILER」の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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