森野 誠之 2020/9/29 8:00
ネッ担まとめ

企業のTwitterアカウントは成果を出さないといけないものですが、ちょっとした成果を楽しめるようになりたいですね。あざとくない素直さがSNSでは支持されるようです。

ちょっとした成果を素直に喜ぶと良いことがあるようです

「フォロワーが40人もいる」ツイートが18万いいね 老舗醤油メーカーに起きた奇跡 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/24/news058.html

まとめると、

  • 島根県の「やすもと醤油」が今年6月にTwitterアカウント開設。8月末の投稿がバズって40人だったフォロワーが9万人に
  • 投稿を見た人や小売店からの電話が殺到し、ECサイトでの注文も2日間で600件に増加。在庫が底をつき、製造が追い付かない状態になった
  • 担当者は「怖くなって、何を書けばいいか分からなくなった」が、すぐに「今まで通りやろう」と吹っ切れ、今も仕事の合間にマイペースに投稿を続行している

奇跡が起こる前から起きた後までのツイートをピックアップしてみました。いかにも企業アカウントといったツイートではなく、本当に何気ないツイートが拡散したんですね。どうやって効果を出すのかを考えることも必要ですが、力を抜いて日常をつぶやくだけでも良いのかもしれません。社長や社長の息子さんも変なプレッシャーをかけずに温かく見守ってくれていることもうまくいっている要因ですね。

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物流業界の変化にEC業界も合わせていきましょう

【対談】souco × 空 倉庫業界のプライシングの未来は? | MagicPrice
https://www.magicprice.co/blog/pricing-lab/talk-with-souco/

まとめると、

  • 倉庫業が担っていた「荷物の保管業務」と「入出庫」は付加価値がつけにくい領域であるため、倉庫業界の各プレイヤーはEC出荷への対応やフルフィルメント業務全般の受託、化粧品への対応などにシフトしている
  • 人力による手作業に依存してきた倉庫は、近時のテクノロジー導入の潮流によって様々な面で「可視化」が進んでいる
  • ドローンによる在庫等の管理も検討されつつあり、入庫から出庫までの各工程を無人化する倉庫全体のスマート化が進んでいる

これまで、倉庫業界は、多少無理してでも顧客ごとにカスタマイズをすることでなんとかして荷主を繋ぎ止める世界であり、提供サービスの「標準化」を進めると収益性が低下すると考えられてきました。そんな中で、soucoは、むしろ「標準化可能なところはどんどんと標準化していくべきで、それによって価値が生まれる」という理念を持っています

サービス利用者に、「どこの倉庫でも基本的に変わらない」という世界を実現し、物流戦略の柔軟性を提供したい。それにより、倉庫・物流全体を円滑にしていきたいと思っています
─souco 代表取締役 中原久根人氏

物流業界にはかなり大きな変化が起きています。可能な限りコストを下げたいという荷主の意向に無理に答える時代は終わり、データを使った効率化が進み、ダイナミックプライシングまで導入されそうな流れです。ECが伸びれば伸びるほど出荷がきつくなりますので、物流パートナー探しはお早めに。

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リアル+ネットをどれだけ予測できるかがリニューアルのポイント

いつか来る「戻る時」に向けより深く顧客とつながっているか ECリニューアルをコメ兵 藤原さんに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8239

まとめると、

  • コメ兵は8月にECサイトをリニューアルした。ユーザーにストレスを与えないために、データベースやセキュリティなど目に見えない裏側の整備から始めた
  • 今この時に最高のサイトを作ってしまうと、その後3年くらいですぐ古くなってしまう。余白を残した6割~7割の完成度でのローンチで良い。今後、二次フェーズ、三次フェーズが控えている
  • デジタルの利便性を知ると人は戻れなくなるが、一方でデジタルだけでは物足りず、リアルの体験も欲しくなるので、未知の「新しい戻りかた」を自分たちで考える必要がある

EC化率10%の企業のECが、昨対105%になったところで店舗の売上を補うことは難しいでしょう。縦割り組織で、「ECだけでなんとかしよう」「店舗だけでなんとかしよう」という考えを捨て、ECはリアルに、リアル店舗はECに、自分たちをどう利用してもらうかという発想になること。長年言われてきたことですが、今こそやらざるを得ない状況になって、逆になんだか良い感じですよね。
─コメ兵 マーケティング統括部長 藤原義昭氏

リニューアルしたくてリニューアルしたわけでもなく、OMO(Online Merges with Offline)がやりたくてリニューアルしたわけでもなくて、時代に流れに乗っていったらリニューアルしないといけなくなったということでした。ここが失敗しなかった最大のポイントだと思います。2年かけて準備して、余白を残した6~7割の完成度でのローンチしていることもそれを現しています。残りの3~4割で何をするのかも注目のコメ兵さんです。

EC全般

在庫ゼロ通販「SUZURI」が拓く巣ごもり新消費 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/376539

デザインだけで出品して売れたら生産。納期の問題は量で解決できそうですが、著作権の問題は難しいかも。

ECを「事業の柱」に育てるには? 必要な3つのポイントは「組織づくり」「人材づくり」「仕組みづくり」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7972

全てのEC事業者の永遠のテーマ、「業務効率化」をツール活用により進めた化粧品通販企業の最新事情 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/67327

ECは売ることよりも組織・人・仕組みが重要です。ここを間違うとどこかで崩壊します。

実店舗とECの同時運営で生まれる相乗効果。 人気雑貨店に訊く、変化する実店舗の役割と、同時運営成功の秘訣 | BASE U
https://baseu.jp/16725

売れてしまって驚くぐらいがちょうどいいのかもしれません。売りたい気持ちは控えめに。

コロナ禍のECサイト利用率は78.4%。約3人に1人が2019年比で「利用頻度が増えた」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8041

モバイルオーダーも含めればもっと伸びていそうですね。

Amazonの“転売ヤー”をブラックリスト化するツール、開発者に経緯や狙いを聞いた | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/24/news151.html

そろそろAmazon自体がどうにかしないといけないのでは?

KDDIとローソンがスマートフォンの位置・購買情報から特典・値引きを配信する実験実施 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2020/09/25/37585

同じようなことをスーパーがやる日も近そうです。

今週の名言

従来は余白のように思われていた、身体を動かすこと、コミュニケーションをすることが、実は必須のものだということを、皆が知り始めました。オフィスで本当に何をしたいのか、考えるきっかけになれば、そこがスタートだと感じます
─さくらインターネット 社長 田中邦裕氏

さくらインターネット、東京オフィス半減へ “眺めがいい最上階”も手放す、田中社長「リモート前提」の考え方 | ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2009/21/news002_3.html

変化に逆らうのではなくて流れに乗っていくと未来が見えるようです。結果的に同じことをするにしても一周回ってからでは見え方が異なるはず。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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