コロナ禍の年末商戦はどう戦う? 帰省できない層向けのグルメジャンルが激戦か【ネッ担まとめ】
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コロナ以前も毎年激戦の年末商戦。今年はさらに過熱しそうです。特にグルメジャンルでは大きな変化があるかもしれません。
例年と違う年末商戦。早めの準備を
Nint、「年末のグルメEC需要は倍増に!」 Withコロナの年末EC市場を分析 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/1991
デジタルマーケは経験が重要。会社全体でのレベルアップを
デジタルマーケティングは特殊スキルではない 西井×逸見×藤原が語る売上アップに必要な組織と人材育成 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8328
まとめると、
- ものを売る思考を商品勘定から顧客勘定へと変化させるマーケティング思考が重要。例えば年間300億円の売上目標を商品数×単価で算出するのではなく、「年間30万円購入してくれる顧客2.2万人、10万円購入してくれる顧客4.8万人……」というように顧客軸で算出する
- 顧客を見える化できるのは、間違いなくデジタルマーケティング時代の大きなメリット。顧客を見つめることで、休眠顧客の存在が見えてくる
- 新たな取り組みを行っているときは、それに呼応して動かなければならない人がいる。連携を密にし、指示をせずとも業務の隙間をなくすことで施策を効率化し、誰か1人だけでなく全員平等にスキルアップを目指すべき
デジタルマーケティングが特殊な職業だと思われるのはもったいないと僕は感じています。世の中の多くの人がSNSを使う時代であるにもかかわらず、たとえば『SEO』という単語を聞くと特殊技術のように身構えてしまう人がいまだに多い。誰もが最初は初心者です。サッカーでたとえると、シュート練習ばかりしていても一流選手にはなれませんよね。ゲームに入るうちに自身の得意分野が見えたり、得意からテクニックの磨き込みができたりします。
今はデジタルマーケティングに携わっていないという人たちも、必要なスキルを身につけながら、実践の中で自身の得意なことを見つけていくのが重要です。まずは試合に出られるプレイヤーを目指しましょう
─シンクロ 代表取締役社長 西井敏恭氏
「デジタルマーケティング」と聞くと本に書いてあるようなことをやりたくなりますが、そこから始めてしまうとうまくいかなくて、全体のバランスを取ながら進めていくとうまくいきます。その際に見るのは「顧客」。顧客という基準がブレてくると、施策だけが動いていく事態になってしまいます。まとめにもあるように会社全体の変化をみんなで共有していきながら、全員でレベルアップしていきましょう。
通販にかかるコストは正しく把握しておくこと。物流、システム関連費は思いのほか重いです
ネット通販を強化すれば必ず収益性が高まるわけではない | 南充浩オフィシャルブログ
https://minamimitsuhiro.info/archives/7147.html
まとめると、
- 売上高規模が大きくなると、ネット通販は実店舗にも勝るとも劣らないほどコストが増大する。倉庫も含めた大掛かりな物流が必要で、本部要員も増やさなければならない。Webのシステムの構築やセキュリティーの充実なども必要になる
- 例えばナノ・ユニバースは粗利益率が36.1%しかなく、主力販路であるZOZOTOWN内での販促費が原因と推察される
- 数年前にオールユアーズが赤字になったのは自社サイトでの販売のみに集中したことによって、倉庫代、物流費、人件費などが予想以上に積み上がったことによるらしい
何も考えず「EC化率50%を目指します」と言っている事がどれだけおかしな事か、ということになるし、自社サイトを構えるにしても、2010年ごろの認識のままで「ネット通販なら儲かる」なんていう状況にはないということである。
ネット通販を強化するには相応のコストが必要になることを覚悟する必要がある。
現在のネット通販とは、実店舗で負けた人間が逃げ込んで安穏と暮らせるようなそんな牧歌的な世界ではない。
まだまだネットはコストがかからないと認識している企業は多いと思います。コロナの影響で競合が増えているので競争環境が激化し、販促費を積まないといけない状況になっているところも多いですし、システム面にかかる費用が予想よりかかってしまうところも多いでしょう。店舗とネットのバランスを取ながら全体で効率化していかないと利益が出ない時代です。
EC全般
どんな店でも黒字にする店長は、どこが違うか? V字回復メガネスーパー社長の結論 | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/39145
一見すると仕事ができるように見える人ほど黒字にできないという事実。
ECからラストワンマイルまでオペレーションをデータでつなごう D2C時代の物流をオープンロジに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8291
激しく変化する世の中に対応するには、物流費を変動にすること。固定費だとどこかで経営を圧迫します。
【2020年版】EC売上ランキング1位はアマゾン。2位はヨドバシ、3位はZOZO、4位はビックカメラ、5位はユニクロ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8076
オムニチャネル系の企業、つまり実店舗とECの連動に力を入れている企業のECビジネスが伸びている(ネッ担のメルマガより)
個人出版でアマゾン2万冊のヒット。「PDF原稿から紙へ」の秘技 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/37260
自分が持っているノウハウをnoteなどに書いて稼ぐ方法もありますが、出版という方法もあります。
JR東日本のECモール「JRE MALL」強化施策とは? ふるさと納税、デジタル地域通貨、NFCタグを使いタッチポイント拡大 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8080
鉄道、ホテル、店舗いろんなものを持っているJR東日本なのでかなり強力です
サプライズにならない!? 荷物の「品名」正しく書いて | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201005/k10012648851000.html
×日用品 → ○衣服、食品、CD ×雑貨 → ○ガラス食器など、中身がわかる品名を書いてほしいとのこと。
[国内初]Amazon以外のECサイトでもアカウント情報が使えるAmazon Pay 新バージョン(V2)へ ecbeingが対応 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/27863/
どこかに入れば他にも入ってくるでしょうから、それを待つことになりそうです。
Shopify店舗の公式アプリをノーコードで 「Appify for Shopify」10/21から | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8397
「Appify for Shopify」という名前はともかく独自のアプリができてしまうのが便利。
今週の名言
絶対に最後は「人」です。Salesforceが車を売ってくれることは、いまのところはありませんから。
「営業が使いやすいIT」を徹底追求!上司の「訪問が少ない」は禁句――愛知日野自動車、SFA構築の軌跡 | SalesZine
https://saleszine.jp/article/detail/1887
ECがどれだけ進化しても最後は人と人とのつながりです。ここを忘れると失敗します。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
まとめると、
コロナの影響でECが伸びたのは皆さんご存知のとおりで体感もされていることと思います。しかし、コロナ対策のことばかり考えていないでしょうか? 11月にはブラックフライデーがあってその次にはクリスマス・年末年始の商戦が控えています。今年は例年とは違った動きになることは間違いないので広告枠の確保に加え、在庫や人手の確保もしておく必要があるでしょう。今なら間に合いますので早めの準備を。
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https://netshop.impress.co.jp/node/8079