藤田遥 2021/6/10 8:00

越境ECサポートの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を運営するtensoの親会社BEENOSは、東東京商工リサーチが実施した調査で、主要越境ECサイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間販売金額(流通総額)で1位を獲得したと発表した。

流通総額が前年同期比45.6%増

「Buyee」の2021年第2四半期(2021年1月1日~3月31日)の流通総額は、前年同期比45.6%増。中国やASEAN諸国など多くの国からの受注が伸びる中、特にアメリカでは前年同期比119%増と大幅に伸びた。

ステイホームにより日本のコンテンツに接する時間が増え、ホビー関連の需要が世界的に増加したことや、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりDX(デジタルトランスフォーメーション)やボーダーレス化が急速に進んだことが理由だという。

特に伸長したカテゴリーはアニメやホビー関連アイテム。日本のアニメやカルチャーは以前から海外での関心度が高く注目を集めていたが、需要が高まっており、特にアメリカでその傾向が強いという。

Buyee BEENOS 越境EC 国内越境EC年間流通総額No.1
主要越境ECサイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間流通総金額で1位を獲得したと発表

日本企業の海外販売を支援

「Buyee」は日本企業の越境ECをサポートする代理購入サービス。導入することで世界118か国/地域に自社の商品を販売できる。タグ設置のみで自社ECサイト上に海外専用カートを開設できるサービス「Buyee Connnect」を2020年から提供開始、「LOCONDO.jp」「北欧、暮らしの道具店」「URBAN RESEACH ONLINE STORE」などが導入している。

海外利用者からは、配送手段や決済手段が多様であること、アメリカ・ロシア・中国・台湾エリア向けの独自物流構築による国際配送料の安さ、複数サイトで購入した商品を同梱できるなど高いサービスレベルが好評だという。「Buyee」と越境EC関連サービス「転送コム」を合わせた会員数は250万以上にのぼる。

越境EC市場は4兆8561億USドルまで拡大する予想

ZION Market Reseachによると、2020年の世界の越境EC市場規模は9123億USドルと推計され、2027年には4兆8561億ドルにまで拡大すると予想されている。

調査概要
  • 調査機関:東京商工リサーチ
  • 調査対象:日本国内の主要な越境EC対応サービス
  • 調査期間:各調査対象企業の直近年度1年(直近年度の決算期ベース)、2021年5月時点
  • 調査手法:調査員によるヒアリングをベースとした調査
  • 調査内容:「Buyee」を含む国内の主要な越境ECサイトにおける海外個人を対象とした日本から海外への年間流通総金額(年間流通総金額はECサイトでの購入金額および、当該サービスの手数料を対象とし、送料や保険費用などは対象外)
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