高齢者世帯のEC利用率は14.3%、EC支出が多いのは「旅行」「食料」
高齢者世帯のEC利用割合は10年間で2.9倍に拡大している
高齢者世帯の7軒に1軒がECを利用しており、利用割合は10年で2.9倍に拡大している。
総務省統計局が9月17日に公表した高齢者の実態調査「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」によると、2016年に世帯主が65歳以上で2人以上の世帯(高齢者世帯)におけるネットショッピングの利用割合は14.3%だった。
利用割合は10年間で2.9倍に拡大した。
2人以上の全世帯のネットショッピング利用割合は27.8%で、10年前の約2.2倍。過去10年におけるネットショッピング利用割合の増加幅は、高齢者世帯が全世帯平均を上回った。
高齢者世帯のネットショッピングへの支出金額を商品ジャンル別で分類すると、「旅行関係費」が23.4%を占めている。
「食料」が16.0%、「家電・家具」が9.7%、「教養関係費」が8.3%、「衣類・履物」が7.6%。
商品ジャンル別の構成比を「世帯主が65歳未満の世帯」と比較すると「医薬品・健康食品」が1.68倍、「贈答品」が1.43倍、「保険」が1.24倍。
総務省の統計によると、65歳以上の人口は2017年9月15日時点で前年比57万人増の推計3514万人。総人口に占める割合は27.7%。男性は1525万人、女性は1988万人。
70歳以上人口は2519万人(総人口の19.9%)、80歳以上人口は1074万人(同8.5%)、90歳以上人口は206万人(同1.6%)、100歳以上人口は7万人(同0.1%)。
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