青少年の約11%がネット通販を利用――小学生は1.7%、高校生になると26.3%
内閣府が2月に公表した「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(速報)によると、10~17歳の11.7%がネット通販(ショッピング・オークション)を利用している。
小学生の利用率は1.7%(前年度比0.3ポイント増)にとどまるが、中学生では8.0%(同0.8ポイント増)に増え、高校生は26.3%(同2.0ポイント増)と4人に1人を超えた。
インターネット利用率は82.5%
10~17歳のインターネット利用率は82.5%(同2.3ポイント増)。小学生の利用率は65.4%(同3.6ポイント増)、中学生は85.2%(同3.0ポイント増)、高校生は97.1%(同0.5ポイント増)。
インターネット利用者に占めるネット通販の利用率は、全体で13.7%。小学生は2.6%、中学生は9.4%、高校生は27.1%。
利用デバイスはスマホがトップ
インターネットを利用する機器は、上位から「スマートフォン」(50.0%)、「タブレット」(24.8%)、「携帯ゲーム機」(24.5%)、「ノートパソコン」(14.6%)。
ただし 、「スマートフォン」には「いわゆる格安スマートフォン」「子供向けスマートフォン」「契約切れスマートフォン」は含まれない。これらすべてを合わせたスマートフォン利用率は60.4%。
高校生の26%は5時間以上ネットを利用
インターネットの平均利用時間は前年度比約5分増の約159分(2時間39分)だった。小学生は約97分(1時間37分)、中学生は約148分(2時間28分)、高校生は約213分(3時間33分)。
高校生の74.2%は利用時間が2時間を超えている。利用時間が5時間以上の割合は26.1%。
「青少年のインターネット利用環境実態調査」は、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」(青少年インターネット環境整備法)の施行状況をフォローアップするため、基礎データを得る目的で毎年実施。青少年のほか、保護者を対象とした調査も行っている。
調査概要(青少年調査部分)
- 調査方法:原則として、調査員による個別面接聴取法で調査を実施。 ただし、調査協力を得られたものの訪問時間等が合わない場合には、WEB調査法を併用。
- 調査対象:満10歳から満17歳までの青少年(5000人)
- 調査期間:2017年11月3日~12月3日
- 回収結果:3288人(65.8%)(調査員による個別面接聴取法3166人、Web調査法 122人)
- 調査内容:下記機器によるインターネット利用状況等について調査。スマートフォン、いわゆる格安スマートフォン、機能限定スマートフォンや子供向けスマートフォン、携帯電話の契約が切れた スマートフォン、携帯電話、機能限定携帯電話や子供向け携帯電話、ノートパソコン、デスクトップパソコン、タブレット、学習用タブレット、 子供向け娯楽用タブレット、携帯音楽プレイヤー、携帯ゲーム機、据置型ゲーム機、インターネット接続テレビの15機器