2分で約1600億円(100億元)の取扱高、アリババ「独身の日」は2017年を上回る超ハイペース
中国で始まったネット通販の買い物の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)で、中国のECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)の取扱高(GMV)は、スタートから2分5秒で100億元(日本円で約1600億円、1元16円換算)を突破した。
100億元突破の時間はこれまでで最速。2017年はスタートから3分1秒後に100億人民元(当時のレートは1元17円、日本円で約1700億円)を突破していた。なお、アリババグループが2017年11月11日に記録した1日の取扱高は1682億元(日本円で約2兆8594億円、1元17円換算)。伸び率は39.3%。
アリババグループはこれまで、11月11日の約1週間前から予約注文を開始していたが、2018年は10月20日から中国国内向けECモール「天猫(Tmall)」で約50万商品の事前予約をスタートしている。なお、決済は「独身の日」当日に行われる。
また、前日などに買い物カゴへ商品を入れておいたまま、「独身の日」に決済するという消費者も多い。そのため、11月11日の「独身の日」当日に決済が集中し、スタート当初に取扱高は急拡大する。
アリババグループの2018年の「独身の日」戦略
2018年で10回目を迎えるアリババグループの「独身の日」は、中国と世界各国から18万のブランドが参加。「天猫国際(Tmall Global)」には75か国・地域から3700種類の商品が販売されている。
アリババグループで東南アジアの大手EC会社Lazadaでも買い物キャンペーンを展開。シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの6か国で初の「11.11ショッピングフェスティバル」を開催している。
オンラインとオフラインの融合をめざすO2O戦略「ニューリテール」(新小売)にも力を入れる。アリババグループの生鮮スーパー「盒馬鮮生」(ファーマーションシェン)では多数のプロモーションを展開。
アリババとのパートナーシップ「Ling Shou Tong」関係にあり、「Tmall」にも出店しているパパママショップ約20万店舗でオンライン販売プロモーションを展開するという。