声だけでコンタクトを再注文――音声ショッピングに対応したメガネスーパーの仕組み
自宅で家事や朝の身支度をしながら、スマートフォンを使用せずに音声によって商品を注文する――。いわゆる「音声ショッピング」に、コンタクトレンズなどの販売を手がけるメガネスーパーが対応した。
メガネスーパーは、アマゾンが提供するクラウドベースの音声認識サービス「Amazon Alexa」搭載デバイスで音声による注文を可能にする「Alexaスキル」(クラウド内で実行されるアプリ)に対応。コンタクトレンズやケア用品を音声のみで購入できるようにした。
音声注文もできる「Alexaスキル」は、決済面で「Amazon Pay」が連携しているため、音声ショッピングは「Amazon Pay」で決済する仕組みとなっている。
音声ショッピングが利用できる対象は、メガネスーパーのECサイトにおいて11月1日以降、「Amazon Pay」の決済と同時に新規会員登録を行い、コンタクトレンズやケア商品などを注文した消費者。
「Amazon Alexa」搭載デバイスに「アレクサ、メガネスーパーをひらいて」と話しかけると「Alexaスキル」が起動。アレクサが「メガネスーパーへようこそ!コンタクトレンズやケア商品をAmazon Payで再注文できます。再注文しますか?」と質問してくる。
「はい」と回答すると、「Amazon Pay」に対してログイン認証を実施。購入履歴から前回注文内容を取得してその内容を読み上げ「注文しますか?」とアレクサが再度質問するので、「はい」と答えると「Amazon Pay」で決済が行われる。
メガネスーパーは音声ショッピングへの対応について次のようにコメントしている。
リピート性が高い商品だからこそ「簡単にコンタクトレンズを注文したい」というお客様のニーズに対応するために、今回のような音声ショッピング「V コマース」など、新たな注文方法や受取方法、決済手段を導入することで、コンタクトレンズ販売の一層の利便性向上を図ります。
メガネスーパーの音声ショッピングは「ecbeing」を通じて対応
メガネスーパーの音声ショッピングは、ECサイト構築パッケージを通じて対応しているのも特徴だ。
メガネスーパーが導入しているのは、中堅大手向けEC構築パッケージの「ecbeing」(開発・販売はecbeing)。注文内容の読み上げといった音声ショッピング用の買い物フローなどは、EC構築パッケージ側で「Alexaスキル」に対応した。
ecbeingは「Amazon Pay」の公式認定制度である「グローバルパートナー」のPremier Partners。
「Amazon Alexa」搭載デバイスでの音声ショッピングは、専用の「Alexaスキル」をEC企業側が開発する方法もあるが、注文履歴の呼び出しなどはECシステム側との連携が必要になる。
ecbeingは、注文履歴の呼び出しや注文内容の読み上げなどを「ecbeing」側から処理できるようにしている。
ecbeingの音声ショッピングの浸透について次のようにコメントした。
メガネスーパーがVコマース(Voice コマース)を開始されることにより、今後日本国内でもVコマースが浸透していくものと思います。ecbeingでは、Vコマースを通じてお客様がより便利にネットショッピングができるよう環境作りに努めてまります。