2021年は増え過ぎたEC事業者が競争にさらされる─。コロナ後のECで生き残る方法とは【ネッ担まとめ】
「ECをやらないといけない」。こんな意識の事業者が増えた2020年でしたが、2021年は早くも増え過ぎたEC事業者が競争にさらされるタイミングです。コロナ後のECを見据えていきましょう。
商売は手を抜いたところから穴が広がっていきます
ヘッドレスコマース、D2Cを本質的に問い直そう フラクタ河野さんに聞くアフターコロナのコマース体験 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8983
経験者の誰もが共感できる失敗例
ECサイト構築・運営で起きた5つの失敗事例に学ぶ担当者が事前に把握すべきこと | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8489
まとめると、
失敗事例 ① 凝ったデザインのECサイトを作った
失敗事例 ② リニューアル前のECサイトと全く違うURL構造でECサイトをリニューアルした
失敗事例 ③ ベンダーにECサイト構築を丸投げした
失敗事例 ④ コスト削減に注力し、開発費用を抑えてECサイトを構築した
失敗事例 ⑤ ECベンダーをプレゼン力だけで選定してしまった!
前述の河野さんの話とかぶる点が多い記事です。凝ったサイトデザインは、UIにこだわってUXを考えていないサイト。ベンダーに丸投げしたり開発費を押さえたりすると自動販売機になってしまうので、資本力の勝負になってしまう。ユーザーを見ずに、売上の数字だけを見てもECサイトはうまくいかないことがわかっているので、事例にあるようなことを考えていたら、失敗する可能性が高いですよ。
売れるほど大変になるのは梱包と伝票作成
ネット通販の配送で最も利用しているのは「ヤマト運輸」、重視するのは「配送料金」【カラーミーショップ調査】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8549
まとめると、
- カラーミーショップを利用中のユーザーの641名調査で、利用している配送業者は「ヤマト運輸」が64%、「日本郵便」が51%、「佐川急便」が29%となった
- 配送業者を選ぶポイントは「配送料金」が74%、「運送会社への信頼度」が60%、「追跡サービス」36%
- 困っていることは「梱包作業が大変」(37%)、「配送中の商品破損や紛失」(28%)、「伝票記入が大変」(27%)
調査対象者に対し、配送に関して過去の自分にアドバイスしたいことを聞いたところ、次のようなコメントがあった。
- 定期的に配送料金の確認・見直し・交渉を行う
- 事故・トラブル時の対応について確認する
- 想像よりも破損が起こることを想像して梱包する
- ○○円以上送料無料にすると利益率は低くなるのでやめておく
※アンケート調査結果から編集部が一部抜粋
「過去の自分にアドバイスしたいこと」という設問が興味深いです。配送料金は見直し交渉をすると下がることも多いですし、配送中に破損したりすることもあるので対応を押さえておくのは大切です。送料無料に関しては利益率が低くなるものの、商品が売れないよりはよいのでしっかり計算をして対応をしましょう。
EC全般
【モバイルオーダー】、客単価アップ5つの施策!前例がないリアルタイム・メニューも? | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52108684.html
「電話による注文より注文金額が平均で20%も増加」というデータが出ています。
肌色計測ツールの「ZOZOGLASS」で何ができる? ZOZOのコスメEC参入と戦略まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8558
【EC】女子のコスメ選びを革新するZOZOGLASSがやってきた!40代おっさんがレビュー | ブログ!七転び八起き
https://sho.hateblo.jp/entry/2021/03/19/201439
私も40代のおっさんですがチャレンジする度胸はなく……。女性には便利そうですね。
Google Merchant Center、価格設定の不一致に対して利用停止の警告を開始へ | アナグラム株式会社
https://anagrams.jp/blog/upcoming-changes-to-price-enforcement/
二重価格にならないように注意。データフィードがちゃんとしていれば問題ない部分ですが。
YouTubeが商品リストを表示、視聴者はYouTubeから直接ショッピングできる | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/youtube-displays-lists-of-products-so-viewers-can-directly-purchase-items/
「商品をリスト表示するかは YouTube が自動的に決定」とのことなので、この仕組みをハックする人たちが出てきそうですね。
配送トラブルは初期設計で防げる EC初心者、D2Cを始める人が知っておきたい倉庫委託3つのポイント | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8970
防げることは防げますが経験しないとわからないことも多いです。
電通、「エシカル消費 意識調査2020」を実施 | 電通
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0322-010354.html
もうちょっと世の中に「エシカル」という言葉が定着すれば……。
「Uber Eats」で家電をデリバリー、エディオンが業界初の実証実験 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20210325_218782.html
白物家電も?と思ったら、もちろん小さい家電でした。
今週の名言
答えがないから永遠に探し続ける。他社でうまくいった事例を取り入れてもうまくいきません。自分ならではのオリジナリティを出していく。そうすると面白いです。
─お米のフルヤ 古谷雷太氏
他社さんの成功事例を色々見ているうちに、うちにもいけそうと思うと、一気にいけると思います。しかし、自社に当てはめられないと身動きできません。
─エドランド工業 久保有希氏
【活動報告】オンラインセミナー「地方かつ1人で頑張るweb担当者さんの成功事例」 | アナリティクス アソシエーション
https://a2i.jp/report/post-29058/
他者の事例を参考にはするけどやるときは自社に合わせて。真似ただけではうまくいきませんよね。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
まとめると、
こちらの記事でも書いたように、ECは運営者の「動機」を見られるようになってきました。アクセスを集めて安売りするなら資本力のある企業の勝ちです。資本力がないなら河野さんの言葉にある通り「未来を想像し、そこでの自分たちの姿勢を示す」しかありません。ヘッドレスコマースは簡単に言うとデータとカートの分離です。データは他で持っていて、その情報をカートシステムに渡すイメージ。データが分かれているので、そのデータをいろんなところに柔軟に活用できるのがメリットです。