画像認識AIカートとスマホアプリで決済、エイチ・ツー・オー リテイリング「レジレス店舗」の取り組みとは
「画像認識AIカート」は、顧客が「商品をカートに入れる」「カートから取り出す」だけでレジスキャンが完了する仕組み。バーコードスキャンも不要で、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できる
エイチ・ツー・オー リテイリングは「画像認識AIカート」の本格運用に向けた取り組みを始める。
ニュージーランドのImagr Limited(イマジャー社)と4月12日、「画像認識AIカート」の本格運用に向けた実用化サービス契約を締結。これに伴い、エイチ・ツー・オー、イマジャー社、東芝テックの3社共同で、店舗での実証実験を本格的に開始する。
「画像認識AIカート」は、最先端の画像認識技術を搭載した次世代ショッピングカート。カート投入時に読み取った商品画像を、人工知能(AI)が学習したクラウド上の商品画像とマッチングし、商品名と価格を瞬時に識別。その結果をカートとペアリングしたスマートフォンに表示する。
実証実験は大阪市の阪急オアシス中之島店で実施する。顧客が所有するスマホに専用アプリをダウンロードしてもらい、画像認識装置がついたカートとペアリングして利用を促す。
精算までのプロセスを迅速化できる「スマートカート」は通常、顧客自身がスマホや専用端末で商品バーコードを読み取り、カートに入れる方式が採られている。
今回の実証実験で行う画像認識AI技術は、顧客が「商品をカートに入れる」「カートから取り出す」だけでレジスキャンが完了、ユーザーエクスペリエンスが向上する。レジ業務の合理化につながり、コストが削減できると期待している。
将来的には、顧客が買うことをやめた商品の情報や買い上げの順序といった行動データなども、店舗づくりに役立てることができると想定している。
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