森野 誠之 2021/6/8 8:00
ネッ担まとめ

広告の写真を考えるとき「見られるものだし、せっかくだからキレイな写真を……」と思ってしまいますが、キレイ過ぎると商品を使う側の日常とギャップが生じてしまうかもしれません。「自然な画像」が好まれる世の中です。

バナーの写真はスマホで撮影したものでもOK

ついクリックしたくなる画像の特徴とは?スナップマート代表・岡洋介インタビュー | Marketing Native
https://marketingnative.jp/snapmart/

まとめると、

  • 広告などに使用する画像は、構図やライティングなどがしっかりとしていて、カタログに載っているような美しい画像よりも、作り込まれていない、日常のワンシーンのような画像の方がクリックされやすい
  • クリックされやすい画像の3つの特徴は「顔が写っていない人物写真」「風景だけよりも人物が入った写真」「生活の一部を切り取ったような自然な写真」
  • フリー素材は写真に写っている人の肖像権はクリアになっているか、それに関する記載など権利まわりの確認は行うこと
https://marketingnative.jp/snapmart/から編集部でキャプチャ

スタイルフォースさんが持っていたモデルの写真で作成したバナーと弊社が提供した画像で作成したバナーの2つで訴求したところ、弊社の画像経由の売上額が約3倍高い結果になったそうです。

文字などの違いもあると思いますが、モデル写真で作成したバナーは写真のクオリティが高い一方で、目線やポーズなどが作り込まれている感じがしてしまいます。それに対し、スナップマートの画像は実際の親子写真ということもありますが、作り込まれた感じが少なく、リアルな生活のワンシーンのように感じられる点が良かったのではないでしょうか。

画像1つで売上が3倍違うとなれば工夫しない手はないですよね。私も画像1つで大きくクリック率や売上が変わった事例を見てきましたので。

広告などに使う画像は「せっかくだから」という理由できれいなものを選びがちですが、実際に商品を使うときや旅行ではそんな光景には出合わないですよね。であれば、作りこまれたものよりも自然な感じの画像が良いので、バナーなどを作る際には気を付けたいですね。

「便利で早くて安い」だけがネット売れる理由じゃない

Amazonとは真逆の体験。一点モノだけ扱う再入荷未定ショップが問いかけること。 | Business Insider Japan
https://www.businessinsider.jp/post-235533

まとめると、

  • 「再入荷未定ショップ」には、一般企業での就労が困難な人が就労支援施設で製作した「一点物」のみが販売されており、全国16の施設から集まった200強の種類の商品が掲載されている
  • 販売の要件は、①売れてしまえば文字通り「再入荷未定」になること、②大量生産が困難な一点物であること、③障害者が主体的に企画や制作に関与していること、④市場において競争力のあるアイテムであること
  • 商品の撮影・ライティングから購入者への発送まで、すべて「再入荷未定ショップ」が行う。現場の負担を減らし、再入荷未定ショップの世界観を統一し、施設の方々に喜んでもらう意味もある

何でもそうですが、すぐにアマゾンで代替品を買えてしまうものって、あまり大切に扱われないと思うんです。でも一点物で再入荷未定だったら、大切に扱いますよね? 簡単に捨てないということは、ゴミになるまでの時間が長いということ。再入荷未定ショップは、SDGsの時代にマッチした取り組みになり得ると思いました

引用文だけを読むとAmazonに対抗したショップのように感じてしまうかもしれませんが、そんなことはなくて、コロナの影響で商品が納期通りに作れなくなった福祉施設のことを考えたショップです。何でもかんでも便利になっていく世の中でも、すべて便利でなくてもいいですしSDGsという取り組みもあります。SDGsをマーケに利用しようとするのではなくて、結果的にSDGsになっていれば自然と認知されていくはずです。

関連リンク

これだからGAFAは……という記事

アマゾンが掲げる「顧客第一」は“本物”なのか? 新たな反トラスト訴訟から見えた問題点 | WIRED.jp
https://wired.jp/2021/05/27/amazon-antitrust-lawsuit-cuts-to-core-of-identity/

まとめると、

  • アメリカでアマゾンに対して起こされた反トラスト訴訟は出品者との契約で使っている、いわゆる「最恵国待遇条項」が争点。「最恵国待遇条項」とは出品者が自社サイトを含むあらゆるサイトでアマゾンより低価格で商品を提供しないよう要求するもの
  • あるショップではアマゾン以外のモールで商品価格を下げたところ、「カートに入れる」ボタンや「今すぐ買う」ボタンが表示されなくなったが、価格を上げたら元通り表示されるようになった
  • アマゾンは報道機関に電子メールで送った声明で、他の場所で低価格で販売する出品者を罰していることを否定はしなかった。むしろ「これは最終的には消費者のためになることだ」とほのめかした

アマゾンは幅広く取り揃えた商品を低価格で提供していることを誇りにしており、ほかのあらゆる店舗と同様に、競争力のない価格の商品をお客さまに対して目立たせないようにする権利を有しています。司法長官が求める措置は、奇妙なことに反トラスト法の核となる目的に反して、高い価格の商品をお客さまに対して目立つように表示させることをアマゾンに強いることになるのです

そういう条件でAmazonに出品しているといわれてしまえばその通りなんですが、他のモールの価格までチェックされたらたまらないですよね。そして、アマゾンの主張もひねくれているというかなんというか……。関連記事にもあるようにGoogleも自社に有利になるようなことをしているので、どれだけ口で良いことを言っていても行動が伴わないと信頼してもらえないですよね。

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今週の名言

企画がうまくいったら、ああ、よかったと思う。うまくいかなかったときは、トライしたことをよかったと認めて、結果を引きずらない。前へ前へと頑張るのみ

人口2万人の街で10万冊の書店が成り立つ理由―北海道の留萌ブックセンター(下) | nippon.com
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c07113/

過度に期待しない。うまくいかなくても引きずらない。これが成功の秘訣。

筆者出版情報

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