実店舗でもECのWeb解析のような顧客インサイト把握をめざすJ. フロント リテイリンググループの来店客分析の取り組みとは?
パルコ子会社のパルコデジタルマーケティング、J. フロント リテイリング、大丸松坂屋百貨店が来店客分析の実証実験を実施する。
J. フロント リテイリンググループのパルコデジタルマーケティングは2月3日、AIカメラと接客アプリを用いて来店客インサイトを把握する実証実験を、大丸札幌店で始めた。
実証実験では、AIカメラから取得する来店客数・属性・混雑状況、フロアでの立ち止まりでの興味関心度合いなどの定量データと、接客アプリで収集する購入理由などの定性データを組み合わせて解析し、リアル店舗でも深い来店客インサイトを把握する。
来店客数や年齢・性別などの定量データだけでは把握が難しい「なぜ商品を手にとったか」「なぜ買ったか・買わなかったか」などの顧客理解を、来店動機などの定性データを組み合わせることで深める。店舗の売上向上と接客・運用の最適化に役立つソリューションの提供をめざす。
実施期間は2月3日~3月31日。実験はパルコデジタルマーケティング、J. フロント リテイリング、大丸松坂屋百貨店が共催する。実施場所は国内外からセレクトしたシューズを展開するショップ「&SEL.(アンドセル)」。
ECサイトにおける顧客の購買行動は、Webサイトのアクセス解析によって詳細まで把握できるようになった。しかし、百貨店などのリアル店舗の来店客情報は、来店客数や年齢性別などの属性と購買データにとどまっており、入店から商品を手にとり、比較検討、レジに持っていくまでのプロセスを詳細まで把握できていない。リアル店舗も深い来店客のインサイトを把握するための実証実験を企画し、実施することにした。
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