大嶋 喜子[執筆] 5/28 7:30

家電やカメラなどのレンタルサービスを展開するレンティオは、小売・リユース向けのクラウド基幹システムを導入したところ、出品作業効率が約2倍になり、月間売上目標の大幅な前倒しを達成した。

システム活用による複数モールへの同時出品、業務全体を最適化できたことが要因という。クラウド基幹システムの導入は、レンタルアップ商品の再販を手がけるリユースアウトレット事業を強化するため。

リユースアウトレット事業強化+作業効率アップの背景

レンティオはレンタル事業を軸に事業を拡大するなかで、返却されたレンタル品を再販するリユースアウトレット事業に注力すると同時に、商品カテゴリーを拡充してきた。加えて、「Amazon」「楽天市場」「メルカリShops」「自社EC(Shopify)」など複数チャネルで事業を展開し、チャネルごとの在庫・受注・出品管理が煩雑になってていたという。そのため、リユース市場における成長機会を捉えるため、より一層の「業務効率化」と「出品力強化」が求められていた。

レンティオが導入したシステムは、NOVASTOが提供するサービス「ReCORE(リコア)」。「ReCORE」特有の「複数モールへの同時出品機能」を特に評価し、2023年11月に導入した。

施策実施後の成果

ツール導入による複数モールへの同時出品や、業務全体の最適化により、レンティオは次のような成果を得た。

  • 出品効率が1.5~2倍に向上
  • 同じ人数体制で月間出品数が大幅増加
  • 「Amazon」「楽天」「メルカリ」「自社EC」への同時出品が可能になり、販売機会を最大化
  • リユースアウトレット事業の月商が約3倍に拡大
  • 当初の目標を数か月で達成
  • 外部倉庫との在庫情報連携をスムーズに運用
  • 売れ残り商品のデータ分析によるタイムセール・業者売却の最適化

こうした成果を得たポイントには、「出品オペレーションの分業体制強化(撮影・出品の役割分担)」「スマホ撮影導入などさらなる出品高速化施策の検討」「データ活用による在庫回転率向上とキャッシュフロー改善」などをあげている。

出荷件数の月次推移。2023年11月にツールを導入してからは、従前の1.5~2倍になっている
出荷件数の月次推移。2023年11月にツールを導入してからは、従前の1.5~2倍になっている

レンティオは今後もリユースアウトレット事業で出品・在庫管理のさらなる自動化や倉庫間連携強化による配送リードタイム短縮、顧客ニーズに応じたチャネル別販売戦略の最適化をめざす。API連携による自社システムとのデータ統合や、撮影から出品までのスマホ完結型オペレーションの導入も検討している。

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