瀧川 正実 2016/3/25 7:00

「しまねこ」と「クロネコ」が協力してネット通販をする――。

収穫(漁獲)された離島の旬な食材を大消費地に届ける「しまねこ」プロジェクト。これを進める長崎県と「クロネコ」で知られるヤマト運輸やヤマトシステム開発などヤマトグループ計4社は3月24日、長崎件の離島(五島、壱岐、対馬、以下離島)の産品の販路拡大を図るための連携協定を締結した。

長崎県と連携協定を結んだのは、ヤマト運輸、ヤマトシステム開発、ヤマトホームコンビニエンス、ヤマトグローバルエキスプレス。

今回の連携は、収穫(漁獲)された離島の旬な食材を、関東へ翌日午前中に配送。決済や受発注システムの構築、生産者と飲食店をマッチングさせる商談会の開催など、長崎県とヤマトグループが連携し、生産者や飲食店などが高付加価値のビジネスを展開できるように支援するもの。

長崎県と「クロネコ」で知られるヤマト運輸やヤマトシステム開発などヤマトグループ計4社が「しまねこ」プロジェクトで連携①
写真左から、ヤマト運輸キャラクター「クロネコ」、長崎県PRキャラクター「がんばくん」、長崎県 中村知事、ヤマト運輸 長尾社長、ヤマト運輸キャラクター「シロネコ」、長崎県PRキャラクター「らんばちゃん」

主な取り組み内容は次の通り。

  • 事業者向けのECサイトを新設
  • 関東内20万店の飲食店へ翌日配達
  • 商談会など離島の産品を販売促進

新設するECサイトは事業者向けの「しまねこECサイト」。受注管理から配送、決済など通販業務に必要なサービスをヤマトグループが提供。牡蠣やパプリカなど約150の産品を手軽に注文できるようにし、飲食店などの需要を開拓する。

新設するECサイト「しまねこECサイト」(イメージ)

従来、関東は注文から翌々日の配達エリアだったが、ヤマトグループが手がける陸海空の輸送ネットワークをシームレスに組み合わせ、翌日午前中に配送する仕組を構築。鮮度を保持したまま大消費地の関東の飲食店などに届ける。

生産者は出荷量がまとまりにくい多品種少量生産の産品を、多頻度小口輸送できる。

長崎県とヤマトグループは、相互の連携を強化し、離島の産品を当日輸送するなど新たな輸送ルートを構築。観光支援や地域の見守りなどの包括連携についても協議していくという。

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