中川 昌俊 2014/7/3 9:00

通販企業向けに不正検知システムを提供するかっこは6月25日、代金未回収となる疑いの高い取引が多く発生しているエリアの情報をメールで伝えるサービスを開始した。提供対象は同社サービスの導入者向け。不正検知システムに不正を行うユーザーが反映するにはタイムラグが発生している。不正が増えているエリアを素早く伝える方法としてメールを活用、通販企業は再度チェックを行い、未回収取引を軽減できるようになる。

かっこが提供する不正検知システム「O-PLUX(オープラックス)」の導入企業に対し、追加サービスとしてメール速報サービスを開始する。郵便番号単位のランキング形式として集計し、前日分を翌朝、前週分を週頭に伝える。

導入企業は、O-PLUXの統計解析を用いた不正検知サービスに加え、速報的な判断材料が新たに提供される。必要に応じ、商品出荷前に配送先、注文内容について再確認を行い、いたずら注文を含む未回収取引の低減につなげることができる。

「組織的に不正を行っている場合、短期間の間に同じ住所で注文していることが多い。当社のシステムはリアルタイムで情報を反映させているが、統計データなのでどうしてもタイムラグが発生する。この問題を補完するため、速報をメールで伝えて導入企業に注意喚起を行うサービスを始めることにした」(社長室成田武雄氏)という。

「O-PLUX」は、個人情報保護に留意した消費者の氏名などが判別できない取引データを導入企業から取得。過去の不正取引の手口、未回収となった取引や、企業の枠を超えたネガティブ情報との類似性をリアルタイムに解析し、企業が目視審査や未回収の処理に掛けているコストの削減と、審査精度および審査速度の向上を実現させるサービス。後払い決済の未回収やクレジットカードのチャージバック、代引きの受け取り拒否といった決済時の事故のほか、不正広告クリックや不正な書き込みなどにも対応している。

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