中川 昌俊 2015/12/3 8:00

ECサイトに対する不正や詐欺は年々巧妙化しており、自社のみで対処することは困難となっている。かっこではあやしい端末をつきとめるデバイス認証や、2000以上の加盟サイトで共有している不正情報(ネガティブDB)を活用し、不正注文特有の「ふるまい」を検知。こうした不正や詐欺を未然に防ぐサービス「O-PLUX」の提供を行っている。サービスの概要について岩井裕之社長に聞いた。写真:g`s photo works

日々受け取るデータから流行している不正手口も検知し対応

岩井 裕之 社長

ECの決済の被害は「後払い決済代金の未払い」「クレジットカード不正によるチャージバック」「代引き商品受け取り拒否」の3つに大別されます。詐欺をする側も悪意が少ない興味本位の若年層から、ノウハウを持ったプロの詐欺集団まで幅広く、次々と新たな手口が出てきています。

「O-PLUX」では、注文者の住所や電話番号の地域など一般的な情報の照合から、当社が独自に見出した不正者特有の「ふるまい」まで数百のルールを組み合わせて審査することで対応しています。新たな手口に対しても、審査専任の担当者が日々受け取るデータからどういった手口が流行っているかをとらえ、常にルール化しています。

「O-PLUX」導入により、当初からクレジットカードのチャージバックについては件数で半分ほど、後払い決済代金の未払いについては60~70%の不正を防げるという実績が出ています。さらに、継続してルールチューニングを行うことで精度の向上も見込めます。

仕組みとしては、ECサイトで購入ボタンが押されると自動的にデータが当社側に送られ、数秒で不正の可能性を数値化して、OK・保留・NGの結果をお伝えする形です。ご希望によっては、注文データをまとめて専用ページからアップロードいただくことも可能です。どちらの方法でも、導入前後で購入フローに変化がないためEC事業者から高い評価いただいています。

「O-PLUX」の不正対策の取り組み

市場を広げることでさらに正確なサービス提供に

現在「O-PLUX」を導入している企業は、通販・ECで一定規模の売り上げがあり、不正注文への対応コストをかけている事業者が多いです。また、審査の仕組みとして決済事業者にも導入いただいています。

ただ、不正注文の巧妙化、増加に伴い、中小規模の事業者様から問い合わせをいただくケースも増えています。そうした声に応えるために、今後も「O-PLUX」を改善していきたいですね。サービス提供を始めて3年になりますが、よりわかりやすいインターフェイスの採用や導入・運用の簡易化などを進めています。

最近では、金融機関や不動産販売などEC以外の分野からも引き合いが増えています。また、国内市場だけでなく、海外でのサービス展開も視野に入れています。こうしたECだけでなく市場を広げることで、より不正検知に関するノウハウを積むことができるため、すでに導入しているEC事業者に対してもさらに正確な不正検知サービスを提供できるようになると思います。

かっこ本社入り口前で撮影

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