ローソンがスマートキッチンをリニューアル、ヤフーとの連携は停止し、実店舗連携進める
ローソンは7月1日、食材の定期販売サービス「スマートキッチン」を刷新し、「ローソンフレッシュ」としてリニューアルした。従来、ヤフーのトップページから集客を行ってきたが、新サイトではローソンの実店舗と連携し、実店舗からの集客を進める。新たに第2類、第3類の医薬品の取扱いも開始した。
「スマートキッチン」は定期販売をメインとしていたが、刷新後の「ローソンフレッシュ」では通常のネット通販と、首都圏を中心とした定期販売サービス「週イチ宅配」の2種類から選べるようにした。
他の日用品ECサイトと差別化するため、健康にこだわった商品の取り扱いに絞って提供。品揃えは2万3000点から1万6000点に減らしたが、ナチュラルローソンの関連商品やらでぃっしゅぼー、大地を守る会の有機野菜なども取り扱う。「スマートキッチン」で好評だったカロリーや塩分のこだわった時短商品「10分簡単手料理キット」も引き続き販売する。
薬や健康食品のECサイト「ローソンホームドラッグ」を吸収し、約500種類の医薬品(第2類・第3類)も購入できるようにした。
まずは首都圏での販売を強化していく考え。今後は物流網の構築を進め、全国への販売も強化する。コンビニ店との連携も実現することで、事業の拡大を進めていく。
「スマートキッチン」は12年12月に設立したヤフーとローソンの合弁会社、スマートキッチンのサービスとして開始。ローソンの商品力とヤフーの集客力を生かした展開を進めてきたが、思うように業績が伸びず、14年2月期の売上高は7億2600万円、営業損失が14億8900万円、経常損失が14億9900万円となっていた。こうした状況を受け、14年7月1日付でスマートキッチンの食材宅配サービス事業を会社分割によりローソンが承継した。ヤフーは資本金4億9000万円のうち49%を出資していた。