スマホ広告を「意図的にクリックした」経験者は13%、「間違えてクリック」は約3割
消費者調査を手がけるマイボイスコムは8月3日、スマートフォン広告に接触したユーザーの行動に関する調査結果を公表した。
スマートフォン広告に接触したユーザーのうち、過去1年以内に広告を意図的にクリックした経験があるユーザーは全体の13.8%。一方、スマートフォンに広告が表示されないよう、対策を施しているユーザーは全体の15.6%を占めた。
直近1年間でスマートフォン広告が表示された際に行ったことを聞いたところ、「広告を閉じた」と回答したユーザーが37.7%で最も多かった。「広告の画像・動画やリンクを、間違えてクリックした」は32.1%。
広告20~30代は広告を間違えてクリックした比率が高く4~5割に達している。「その広告が表示されたWebサイト・アプリを見るのをやめた」は6.7%。
スマホ広告の内容を読むのは約3割
スマートフォン広告が表示された際、内容を読むユーザーは全体の28.3%。「だいたい読む」は1.9%、「興味があるものは読む」は26.4%だった。
どのような広告の内容を読んだか質問したところ、「興味がある商品・サービス・企業等」が31.4%で最も多い。「過去に、利用・購入したり、閲覧・検索したものに関連する広告」「キャンペーンやお得な情報がある」「印象に残る」「間違えてクリックした広告」はそれぞれ8~9%。
内容を読んだ広告のタイプは「画面の下部に常に表示される広告」が10.0%。「画面全体に表示される広告」「画面の上部に常に表示される広告」はそれぞれ約8%。
アドブロックの利用率は15%
スマートフォンに広告が表示されないよう、対策を施しているユーザーは全体の15.6%。広告を表示しない方法は、「広告をブロック・非表示するアプリを利用」が6.1%、「Webブラウザの設定で、広告を非表示にしている」が5.8%。広告をブロックするアプリの利用率は20~30代の男性が10%強で他の年代より高い。
広告表示をブロックする動きをめぐっては、Googleなどが新たな動きを見せている。世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」によると、グーグルは2018年初旬、特定サイトの広告を自動的にブロックする新しいChromeブラウザをリリースする予定。
調査概要
- 調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
- 調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
- 調査時期:2017年7月1日~7月5日
- 回答者数:1万1042人
- 調査機関:マイボイスコム株式会社