渡部 和章 2017/11/30 9:00

ECで注文した商品の受け取り場所をヤマト運輸の営業所やコンビニなどに指定できる「EC自宅外受け取り」を採用するECシステムが増えている。

受け取り場所の選択肢を増やすことで買い物の利便性を向上。宅配再配達の削減にもつなげる狙いがある。

GMOペパボは11月27日、ショッピングカートASP「カラーミーショップ」に「EC自宅外受け取り」を採用した。商品購入時に、約4000か所のヤマト営業所や約2万1000か所のコンビニなどを商品の受け取り場所として指定できる。

ヤマト運輸によると、ショッピングカートASPが「EC自宅外受け取り」を採用するのは初めて。

「カラーミーショップ」のショップが「EC自宅外受け取り」を利用する際は、「カラーミーショップ」の管理画面から申し込む。利用料は無料。利用条件は以下の2点。

  • ヤマト運輸と運送委託契約を締結し、ヤマト運輸が提供する「送り状発行システムB2クラウド」「電子データ交換」のいずれかを利用
  • 「カラーミーショップ」の管理画面で切り替えられる「新しいショッピングカート」を利用

「カラーミーショップ」とヤマト運輸は今後、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」の受け取りにも対応するなど、連携をさらに深めるとしている。

ヤマト運輸の「EC事業者向けソリューション」を導入したGMOペパボの「カラーミーショップ」

ヤマト運輸の「EC事業者向けソリューション」を導入して実現(画像は編集部がキャプチャ)

EC-CUBEも「EC自宅外受け取り」連携

ロックオンが運営するオープンソースのECプラットフォーム「EC-CUBE」も11月24日に「EC自宅外受け取り」の提供を開始した。ECオープンソースが「EC自宅外受け取り」を提供するのは初という。

「EC-CUBE」を利用するショップは、「EC自宅外受け取り」のプラグインを導入することでサービスを利用できるようになる。ヤマト運輸と運送委託を契約し、ヤマト運輸が提供する送り状発行システムB2クラウドを利用することなどが条件。

ヤマト運輸は、近日中にEC-CUBEの最新バージョン「EC-CUBE 3」に対応するという。さらに、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」での受け取りに対応するプラグインも提供する予定。

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