家計のEC利用状況は? 支出額は増加中、最も多いのは世代主が50~59歳の家庭[家計の消費実態把握調査2017]
総務省統計局はこのほど、「家計消費状況調査」の結果を踏まえ、世帯ごとの1か月あたりのネットショッピング支出額について、世帯主の年齢階級別の違いなどをまとめた。
2人以上の世帯において、世帯主の年齢階級別に1か月あたりのネットショッピング支出金額を計算すると、「50~59歳」が1万5842円で最も多い。
次いで「40~49歳」が1万5242円、「40歳未満」は1万4928円、「60~69歳」は9435円、「70歳以上」は4723円。全世帯の平均は1万586円だった。
支出金額の増加率は平均24.0%。年齢階級別では「70歳以上」が32.5%で最も高く、次いで「60~69歳」が27.8%、「40歳未満」は25.2%、「40~49歳」は24.7%、「50~59歳」は19.9%。支出額が少ない年齢階級ほど増加率が高い。
支出割合は「旅行」が22.9%で最多
ネットショッピング支出額の項目別割合は「旅行関係費」が22.9%を占めている。「食料」は14.3%、「衣類・履物」は10.8%、「教養関係費」は10.0%、「家電・家具」は8.9%、「保険・医療」は4.9%。
「衣類・履物」への月間支出額は1138円で、前年比26.3%増と大きく伸びた。「紳士用衣類」が同33.2%増、「婦人用衣類」は31.7%増、「履物・その他の衣料」は同13.2%増となっている。
「食料」の月間支出額は全世帯平均で同21.3%増の1516円。内訳は「食料品」が同15.8%増の1111円、「飲料」は同26.1%増の295円、「出前」は同91.2%増の109円。
「家計消費状況調査」は、購入頻度が少ない高額商品やサービスの消費、ICT関連消費の実態を調査したもの。総務省統計局は6月29日、「家計消費状況調査」の2017年1~12月のデータを使い、世帯主の年齢階級別のネットショッピング支出金額などを「家計消費状況調査年報」としてまとめた。