メルカリがヤマト運輸と提携、出品者の発送負担を軽減するサービスを4/1から開始

両社のシステムを連携して配送伝票を自動で印刷する仕組みや、メルカリが配送料の一部を負担する

中川 昌俊

2015年3月18日 8:00

メルカリはヤマト運輸と提携し、出品者向けに低価格で手間の少ない配送が実現できる新サービスを4月1日から提供する。両社のシステムを連携して配送伝票を自動で印刷する仕組みや、メルカリが配送料の一部を負担することなどが柱。発送の手間や送料で他のフリマアプリとの差別化を打ち出し、さらなるユーザーの獲得につなげる。

新サービスは、出品者がヤマト運輸を利用して商品を発送する際、メルカリが配送料の一部を負担、全国一律料金で発送できるようにする。商品の大きさなどによって、「宅急便」「宅急便コンパクト」「ネコポス」の3つの配送サービスを選択することが可能。いずれの配送料も通常料金より低価格となる。

詳細な料金体系は4月1日に発表する予定。ヤマト運輸以外の配送業者を利用して商品を発送するとは可能だが、その際は配送料の優遇を受けることはできない。

メルカリとヤマトのシステムを連携し、簡単に商品を発送できる仕組みも開発した。メルカリの出品者に対し、出品した商品が購入されるとQRコードを発行。出品者は商品をヤマト運輸の営業所に持ち込み、発行したQRコードを店頭端末「ネコピット」で読み込み、配送伝票を自動で印刷すると、その場で配送の手続きが完了できる。

「ネコピット」は全国4000か所のヤマト営業所に設置している。送料は販売金から差し引かれるため、発送時に送料を支払う必要はない。

今後は、コンビニエンスストアなどでの送り状発行と発送の受け付けや、ヤマト運輸のセールスドライバーによる集荷に対応するなど、発送窓口を拡大。また、住所などの個人情報を開示せずに、メルカリでの配送手配だけで荷物が送れる匿名配送サービスも提供する予定としている。

取引フローのイメージ図
この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00