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ネットショップは4タイプに分けられる
ひと口にネットショップといっても、「どんな店でも同じようなやり方をすれば売れる」わけではありません。ここでは、店の進むべき方向性をわかりやすく説明するために、ネットショップを4つのタイプに分類しました。
商品の購入には、検索を経由する「指名買い」と広告やメルマガですすめられて購入する「衝動買い」の2パターンがあります。これらの購入パターンが多いか少ないかによって、店を4タイプに分けられるのです。各タイプごとに一長一短があり、効果的な施策も異なるため、自分のネットショップがどこに当てはまるかをまず確認してみましょう。
なお、自分が該当しないタイプの特徴も、しっかり把握しておきましょう。違うタイプと対比させることで「自分のタイプ」がより明確になるものです。
・有名ブランドタイプ(EC4タイプ理論図左上)
有名ブランド商品・型番商品が中心。多くの商品を扱い、個々の商品紹介文は短め。本業は量販店や問屋が多い。ショップのレイアウトはアマゾンのようにシンプル。
【典型商品】家電、CD・DVD、書籍、海外有名ブランドバッグ、ブランドコスメ、有名メーカー製品全般
・ニッチタイプ(EC4タイプ理論図左下)
マニア向けなどのごく限られた客層向けか、ウエディング用品など人生の一時期でのみ購入する商品が中心。数少ない潜在客とどうやって出会うかが難題。ニッチ向けの集客と顧客維持が重要。
【典型商品】ウエディング用品、仏具、業務用品、マニア・コレクター商品、特定スポーツの専門店など
・総合タイプ(EC4タイプ理論図右上)
有名商品・無名商品が混在しているか、無名ブランドながら幅広く商品を揃えている。商品数は多めで、カタログ通販(総合通販)に近い。有名ブランドタイプ・オリジナルタイプ両方の特徴を持つ。
【典型商品】有名ブランド以外の家具・ファッション店舗、ドラッグストア、カタログ通販、雑貨店など
・オリジナルタイプ(EC4タイプ理論図右下)
オリジナルブランド商品が中心。商品数は少なく、それぞれ力を入れて案内する。知名度がないため、開店しただけでは売れない。作り込んだ商品説明と集客が生命線。
【典型商品】食品、健康食品、基礎化粧品、小規模メーカーの直販店全般
指名買いが多い「有名ブランドタイプ」
有名ブランド商品・型番商品を中心に扱う「有名ブランドタイプ」は、もともと商品やブランドの認知度が高く、何もしなくても検索経由の指名買いで売れやすいのが特徴です。一方、競合他社も同一商品を扱っているため、価格競争が発生して利益率は低くなります。
価格競争が比較的少なく、利益率が高い「オリジナルタイプ」
自社のオリジナルブランド商品や無名ブランド商品が中心の「オリジナルタイプ」は、まるでテレビ通販のように、商品の詳細を長い時間をかけて紹介する必要がありますが、価格競争が少なく、利益率が高い傾向があります。ほかのタイプと比べて、衝動買いを増やす必要があり、集客にコストがかかります。
リピート率がカギの「ニッチタイプ」
卓球用品のように、ごく一部のユーザーしか買わない商品や、ランドセルなど人生で何度も買わない商品を扱う店舗は「ニッチタイプ」に分類します。対象客が少なく、不定多数向けの集客では効果が出ないため、数少ない潜在客とどうやって出会うかが課題ですが、いったん信頼を得られれば、リピート率が高くなったり、価格と関係なく購入率が上がったりするのが特徴です。また、ライバルも少ないので、安定した運営になりやすいという側面もあります。
商品数が多い「総合タイプ」
ドラッグストアなど、有名ブランド品と無名商品を混在させている店舗や、アパレルショップなど、オリジナルであっても商品数が多い店舗は「総合タイプ」に分類します。検索による来店が比較的多いものの、有名ブランドタイプに比べ、商品説明に時間をかける必要があります。
ほかの3つのタイプに当てはまらない場合は、大抵このタイプになります。
こんにちは、著者の川村トモエです。
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