Digital Commerce 360 2017/4/6 9:00

インターネットリテイラー社と消費者調査などを手がけるBizrate Insights社が共同で行った調査によると、消費者はスピード配送よりも無料配送を重要視し、送料が無料であれば商品が手元に届くまでの期間が長くても構わないと回答したユーザーがほとんどでした。しかし、商品によってはそれほど長く待ってくれるわけではないようです。

オンライン通販事業者の多くが、配送に関して2つのことに気を遣っています。1つ目は消費者に商品を早く届けること。2つ目は配送料を無料にすることです。実際のところ、どちらが消費者にとって重要なのでしょうか?

インターネットリテイラー社とBizrate Insights社が2815人の消費者を対象に行った独自調査によると、大多数の消費者が送料無料なら配送が遅くても構わないと回答しました。

調査対象者の半数以上が送料無料はスピード配送よりも重要と回答。送料無料よりもスピード配送が重要と答えた人は2.5%にとどまりました(約47%が送料無料とスピード配送の両方が重要と回答)。

配送で最も重要視するのは送料無料? それともスピード配達? [米国2815人の調査]
どの配送サービスが一番重要ですか?
黒:送料無料、オレンジ:両方とも同じくらい重要、紫:スピード配送
ソースは、インターネットリテイラー社とBizrate Insights社が2815人の消費者を対象に行った独自調査

しかし、日常生活における注文商品の必要性によって、配送に対する消費者の期待値は変わっていくようです。

たとえば、トイレットペーパーなどの家庭用品に関し、消費者の6%は「24時間以上は待てない」と回答。赤ちゃん用のミルクやおむつに関しても、「24時間以上は待てない」と答えた消費者は5%もいました。

一方、洋服や電化製品を24時間以内に届けて欲しいと答えた人はわずか1%でした。

全体を見てみると、90%近くの回答者は送料無料なら配送に時間がかかっても「喜んで商品を待つ」と答えています

カテゴリーごとの配送日数の許容範囲は次の通りです。

配送で最も重要視するのは送料無料? それともスピード配達? [米国2815人の調査]
商品が届くまで待ってもいいと思う日数
左の項目は、上から日常用品(ペーパータオル、掃除用品、洗濯用洗剤など)、洋服・靴、赤ちゃん用商品、家電製品、家庭用品(インテリア、家具、リネンなど)
黒:11-14日、緑:6-10日、紫:3-5日、青:1-2日、黒24時間以内、オレンジ:その商品をECで購入しない
ソースは、インターネットリテイラー社とBizrate Insights社が2815人の消費者を対象に行った独自調査

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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