森野 誠之 2018/7/31 8:00

ネット通販が始まった頃は、買えなかったものが買えるワクワク感がありましたが、今では自動販売機に近くなっていますよね。モールはわかりやすくて、安くて、便利に買える場所にはなりましたが、楽しさはなくなっていくのかもしれませんね。

個性で勝負するのではなく、モール全体の力で勝負する流れになりました

「楽天市場」で文字入れ過ぎ商品画像は違反になる! 「テキスト要素20%以内」などガイドライン必須化のポイント | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5644

楽天「商品画像の大量修正」「楽天GOLDの刷新」に、店舗側は何をするべきか(楽天EXPO続報) | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/180725-rakutenexpo2018/

アマゾン、ガイドライン違反のメイン商品画像は「検索の対象外」にすると出品者に通達 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5657

まとめると、

  • 楽天市場の第1商品画像は「テキスト要素20%以内」「枠線なし」「幾何学模様の背景なし」が必須化
  • Amazonでは「モデルが商品を着用している画像」「商品が写っている面積が85%未満の画像」などがあると検索対象外
  • EC業界では配達だけでなく、商品選びにおいても「買い物の時短需要」が高まっている

以前のように、ECに不慣れなお客さんが、(PCで)商品ページを熟読して、「ワクワクしながら買っていた」「ECそのものが新鮮だった」という時代ではありません。寂しいですけどね。。

EC市場が大きくなったと同時に、「通勤中・育児の合間にサクサク買う」「徒歩10分のスーパーすら面倒だからECで買う」、そして「ぱっと見て分からないと強いストレスを感じる」という人が増えてきました。

楽天「商品画像の大量修正」「楽天GOLDの刷新」に、店舗側は何をするべきか(楽天EXPO続報)

確かに買い物でワクワクすることってなくなりましたよね。「こんな商品が買えるの!?」と思うことはなくなって、「なんだ、ここには売ってないのか」と落胆することの方が多いです。そんな時代に合わせるかのような、楽天とAmazonの画像に関するガイドライン変更と通達です。逆に自社サイトでは違いを出すための画像作成も考えられます。どこの流れに乗るのかを決めましょう。

世界的にも買い物はAmazonの流れ

Amazonで買う人はEC利用者の6割、アマゾンだけを使う人の割合も上昇中(14%) | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5649

20,000人の調査からみえるEコマースでの"購入動機"や"購入放棄"の理由。 | AMP
https://amp.review/2018/07/25/e-commerce_research/

まとめると、

  • 「価格をAmazonで調べる」は41%、「商品検索をAmazonから始める」は36%、「他のECサイトでの購入が減った」は16%
  • オンラインショッピングで最も重視するのは「簡単な交換 / 返品手続き」
Amazonでの買い物が、自身の行動にどのような影響を与えるかという質問について
Amazonが与える買い物への影響

私もこの調査結果にピッタリ当てはまります。欲しいものがあればAmazonで調べて、高そうだなと感じたら他を調べて、買う時はすぐに買える場所。ここまではっきりと数字が出てしまうと、楽天とAmazonがやろうとしていることにも納得です。

売りやすさだけを考えて商品企画をしていませんか?

ECで製品を企画するときのポイントとは?製品そのものに求められるふたつの要素 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5845

まとめると、

  • 企画される製品は、常に何らかのニーズに応えるものであるべき。ニーズとは顧客のコトバとして「〇〇したい」という形で表せるもの
  • そのニーズを叶えるためには、オリジナリティのある手法でなされることが重要
  • 事業投資効率の最大化と顧客満足の最大化を区別して考える

フレームに沿ってコトバで定義していくと、「企画しようとしている製品プランは顧客にとって価値があるのか」、「競合と比べても価値があるのか」が客観的にチェックできます。少なくとも製品に自信を持って送り出せるようになります。もし、セルフチェックでそれが不足していると感じるのであれば、真摯に製品課題として取り組み、製品力を向上させることにまずは力を注いでください。

 書いてみるととても当たり前のことなのですが、本来は製品課題として解決すべき課題を、販促課題として何とか表現手法で間に合わせようとするケースが事業者サイドで散見されます。

長めの引用ですが開発現場ではよく見られことですよね。売れる商品作りたくて最大公約数的などこにでもある商品になったり、安くするためだけに考えられた商品などです。頭ではわかっていることだと思いますので、復習がてらに読んでみてください。

EC全般

サブスクリプション型(定額)サービス、35%が利用経験あり。動画配信、音楽配信が上位に【マクロミル調べ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2018/07/27/30039

月3000円が分かれ目のようです。ユーザーは1~3サービスが限界なのでここの奪い合いになりますね。

Instagramの「ショッピング機能」導入&運営支援サービスまとめ【随時更新】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5628

いつの間にか増えてます。相性のいい商品があれば出してみましょう。

楽天、「遠隔スタイリング支援システム」の実証実験を開始 デジタルサイネージを活用した買い物体験の提供へ | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/5898

保育園、マンション、大学、などなど使えそうな場所がいくつでも浮かびますね。

しまむらが大きいサイズの衣料専門店の出店を検討 | ファッション流通ブログde業界関心事
http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/2018/07/post-ffac.html

しまむら「寝具・インテリア専門店」に目を付けた訳 -- ニトリ、イケアがあるが、後発組にもまだチャンス | 商業界オンライン
http://shogyokai.jp/articles/-/953

ZOZOTOWNに出店したしまむら。今後話題になるのかもしれないので、押さえておきましょう。

【ユーザー調査】通販は翌日配送が重要に約6割、最も好感を抱く要素は「優待プログラム」に7割 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5643

日本人が期待するのは「自分自身のデータを示して、自分が欲しいと感じるものを提案してくれること」だそうです。

【アマゾン】、アプリ機能に「ねじ」の検索!パート・ファインダーは地味にスゴい技術 | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52057531.html

Amazonがこれをやるの? と思ってしまいましたが、便利でしかない機能です。

今週の名言

広告にかかるコストが商品に追加されてしまうのが嫌なんです。そうすると、間接的にその費用を負担するのはお客さんですよね。それだったら、僕はお客さんを広告にしたい。

─オールユアーズ 代表取締役兼ライフスペック伝道師 木村昌史氏

24ヵ月連続クラウドファンディングに挑戦中!オールユアーズがユーザー起点の製品づくりを始めた原点 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5863

お客さんにお金を払って宣伝してもらうのではなくて、お客さんが喜ぶような商品を開発して口コミなどを期待するということ。広告を出して喜ぶのは代理店だけですよね。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法

森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

この本をAmazonで購入
この記事が役に立ったらシェア!
これは広告です

ネットショップ担当者フォーラムを応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

[ゴールドスポンサー]
ecbeing.
[スポンサー]