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医師を広告に登場させるだけで、効能効果への期待感や安心感を与えることができます。その一方で、使い方によってはリスクがあるので注意が必要です。また、医師や学者の談話や学説などを引用や掲載は、その内容によって可否が判断されます。

医師や学者の談話、学説等を引用することにより、その内容が直接・間接を問わず、また事実であったとしても、医薬品的な効能効果を暗示する内容であれば使用できません

もちろんそういった「薬事的配慮」をすれば良いということでなく、事実でなければ虚偽ということになります。医師の談話そのものが捏造だったりする場合には景品表示法や健康増進法に抵触することになります。

実際の医師の談話であることを前提に、NG例とOK例を見てみましょう。

NG例:

医学博士 ○○先生談

△△という成分には、体内の毒素を排出し、若い細胞への生まれ変わりを促進させる効果があることが近年の研究で証明されました。この商品××(健康食品名)には△△が豊富に含まれておりますので、毎日の健康が気になる方に大変おすすめです。

述べている内容が、「体内の毒素を排出し、若い細胞への生まれ変わりを促進させる」という医薬品的な効能効果を暗示していますので、これはNGです。

OK例:

医学博士 ○○先生談

ダイエットのために食事制限をしている人は、何かと栄養バランスが崩れがちです。この商品××には、不足しがちなビタミンやたんぱく質といった栄養がバランス良く含まれておりますので、ダイエット時の栄養補給にご利用いただけるでしょう。

上の例はOKです。少なくとも薬機法に抵触しません。なぜなら、

  • 栄養補給
  • 健康維持
  • 美容
  • 生体を構成する栄養素について、構成成分であることを示す (あくまでも「身体」という大枠のみ。「肌」「関節」など特定の部位を指すのは不可)

上記の範囲であれば医薬品等の効能効果とは見なされず、健康食品として表現可能だからです。また、例えば「規則正しい生活」「栄養バランスのとれた食事」「適度な運動」というように、「美容や健康維持のため何が大切なのか」についての言及に留めるのであれば、こちらも問題ありません

ほかには景品表示法と健康増進法の面から見て「栄養がバランス良く含まれていること」や 「(本当に)栄養補給になること」が事実であれば使えると判断できます。

◇◇◇

医師や学者を広告に起用する場合、その性質上、医薬品的な効能効果を述べる内容になりがちです。訴求力の高い手法ではありますが、昨今では事実かどうかの確認が厳しく求められますので、その分、足をすくわれる可能性も高くなります。十分に気をつけていきましょう。

薬事広告セミナーのおしらせ

<<実践講座>> 景品表示法の現在を知る“2018年下半期”

年々厳しさを増す景品表示法—。消費者庁の動きは緩まることなく、最近では、店頭のPOPや値札まで見られるのが当たり前になってきています。さらに都道府県レベルでの指導も相次いでおり、10月の時点で、去年出された措置命令の数を上回っています。

こうした状況を踏まえ、薬事法広告研究所では、「下半期景表法対策強化セミナー」を開催いたします。

第一部では、行政の動向を踏まえ、どのような対策が必要なのか、指導の多い表現や打消し表示の注意点、危機意識が高まっているアフィリエイト等、今、知っておかなければならない重要なポイントをお伝えいたします。

さらにに第二部では、年末のキャンペーン等に向けて意外と落とし穴の多い景品の考え方について現場で使える事例をもとに解説いたします。

 日時:11月19日(月)
    14:00〜15:30 ≪第一部≫ 指導例から見る! 景表法の温度感と今のリスクを知る
    16:00〜17:30 ≪第二部≫ お得感を訴求する景品・二重価格のルールを知る ※各講座60名限定

 会場:同志社大学東京サテライト・キャンパス(地図) 

 講師:稲留万希子(薬事法広告研究所 代表)

 受講料:≪第一部≫ 15,000円(税込) ≪第二部≫ 15,000円(税込)

 詳細・お申し込みhttp://www.89ji.com/seminar/8966/

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稲留 万希子

薬事法広告研究所 代表

東京理科大学卒業後、大手医薬品卸会社にて医療従事者向けポータルサイトの企画運営に従事。東洋医学に興味を抱いたことをきっかけに、中医学専門学校にて3年間薬膳料理や漢方について学ぶ。その間、ヘルスケア分野でのビジネス展開には薬事法を避けて通れない事から、薬事法と広告についても並行して学び、その後、国際中医専門員、漢方薬膳療術師、反射療法士、薬事法管理者、コスメ薬事法管理者の資格を取得し独立。2008年3月、薬事法広告研究所の設立に参画、副代表を経て代表へ就任。現在、一般社団法人 通販エキスパート協会 代表理事を兼任。

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