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コロナ禍でソーシャルメディアの利用が急増する中、小売事業者はフォロワーや顧客がシームレスに商品を購入できる方法を提供すると同時に、魅力的で刺激的なコンテンツを配信する必要があります。消費者が時間を費やしている場所で、事業者側から接点を作っていくことが重要です。

コロナ禍で前例がないほどのオンライン注文が発生

新型コロナウイルス危機とそれに伴うステイホームによって、あらゆる状況が変わりました。私たちとインターネットの関係も頻度や使用方法含め、大きく変わっています。ECへの影響度合いについて見ていきましょう。

私たちはこれまで以上にインターネットを利用し、自宅での仕事、オンラインでの授業、ビデオで友人と連絡を取り合ったりしています。また、世界中の店舗やレストランが数か月間シャッターを下ろしていた為、人々はインターネットで必要な日用品を注文せざるを得なくなり、前例がないほど多くのオンライン注文が発生しました。

私たちのスクリーンタイムが過去最高を記録する中、ソーシャルメディアの使用状況はどのように変化してきたのでしょうか? それを知るために、レビューサイト「Influenster」の北米コミュニティメンバー4500人以上を対象に、コロナ禍でソーシャルメディアを「どのくらい使っているか」「何のために使っているか」「ソーシャルメディア上での行動がどのように変化したか」について調査を行いました。

レビューサイト「Influenster」のトップページ
レビューサイト「Influenster」のトップページ(画像:サイトからキャプチャ)

ソーシャルメディアの使用率が大幅に上昇

最も利用が多いのは、Instagram

大多数の回答者は、コロナ禍で「ソーシャルメディアの利用」(72%)と「投稿」(43%)が増加しました。同時に彼らは、「どのソーシャルメディアでも利用時間を減らしていない」と答えています。

回答者が「最も利用しているのはInstagram」(44%)で、「コロナ禍に最も使用を増やしたのもInstagram」(69%)です。

最も新規利用が多いのは、TikTok

回答者の多くは、既知のソーシャルメディアを使い続けていますが、新しいソーシャルメディアを試した人の中で、一番多かったのはTikTok(33%)でした。

Instagram(30%)、TikTok(24%)、YouTube(21%)が大変な状況下で現実逃避の場となり、純粋に楽しむためのソーシャルメディアとなったことを考えると、納得の結果と言えるでしょう。

新型コロナの最新情報を得るために利用するソーシャルメディアは「ない」が半数

ソーシャルメディア上でより多くの時間を過ごすと、新型コロナウイルスに関するニュースに圧倒されてしまうことがあります。だからと言って、新型コロナウイルスに関する情報過多を避けるために、ソーシャルメディアの使用をやめているのは回答者の半数以下です。

ソーシャルメディアを避けていると回答した人々のほとんどがFacebook(20%)をあげており、次いでTwitter(12%)。また、回答者のほぼ半数(42%)が、「新型コロナウイルスの最新情報を得るために利用するソーシャルメディアはない」と回答しています。

ユーザーは目的を持って投稿している

コロナ禍でソーシャルメディアの利用が増えるにつれ、自分や他の人が投稿している内容の変化に気づいているようです。

3割のユーザーが他人に同調されない投稿を避ける傾向

回答者の42%が、「コロナ禍で投稿する内容は、以前投稿していたものと似ている」と答えていますが、33%は「他の人が同調しないと感じるような投稿を避けるよう、努力している」と回答しています。社会情勢に影響され、タイムラインの内容に変化があったようです。

コロナ禍以前は、ソーシャルメディア上のコンテンツが全体的に「自撮りや自分に関する情報が多すぎる」(26%)、「ポジティブ」(29%)であると感じていました。しかしコロナ禍では、「圧倒される」(17%)、「情報過多」(15%)、「ストレス」(15%)であると感じているようです。

コロナ禍以前は約3割が「ソーシャルメディアには自撮りが多すぎる」と感じている

約9割がソーシャルメディアで見るコンテンツに変化

社会的および人種的正義に関する話題が現在のニュースの中心となっているため、特にアメリカでは、回答者の86%が「ソーシャルメディアで見るコンテンツに変化が見られた」ことに同意、もしくは強く同意しました。彼らは、コンテンツが「政治的」、「圧倒される」、「ストレスを感じる」ものになったと述べています。

約半数が「投稿の仕方が変わった」

回答者のほぼ半数(49%)が、「社会情勢の影響で投稿の仕方が変わった」と言います。

その内43%は、「時事問題に関連した情報やリソース」をより多く共有しており、42%は「自撮りや個人的な情報の共有を控え」ていて、37%は「特定の活動を支援するコンテンツをより多く共有」しています。

ショッピングにソーシャルメディアを利用

私たちは、最新情報を共有したり、ニュースを読んだりするためだけにソーシャルメディアを利用しているわけではありません。しかし、これは必ずしもコロナ禍の影響ではありません

回答者の半数以上(54%)が、「コロナ禍以前にもソーシャルメディアを介して買い物をしていた」と答えています。ソーシャルメディアはすでに、多くの消費者にとって欠かせない購買チャネルの一部であったようです。

ソーシャルメディアはすでに多くの消費者にとって欠かせない購買チャネルの一部になっている

ソーシャルメディアは商品情報を得る一般的なチャネル

回答者の大多数(82%)は、「ブランドや商品に関する情報を得るための最も一般的なチャネルがソーシャルメディアである」と指摘しています。

また、ほぼ3分の1(29%)が、「ソーシャルメディアで情報を得て商品を購入している」と答えています。しかし消費者は、新商品情報を見つけるだけでなく、ブランドがソーシャルメディアで発信するメッセージに共感したいと思っています。

回答者の半数以上(66%)が、「ソーシャルメディアがブランドを検討する上で重要な役割を果たしている」ことに同意、もしくは強く同意。

また、62%が購入を決定する際に、「ソーシャルメディア上でのブランドの存在感が強く影響」することに同意、もしくは強く同意しています。

回答者のほぼ4分の3(74%)が「購入前にブランドのソーシャルメディアを訪問」しているため、プロフィールの見栄えは良くしておくことをお勧めします。

◇   ◇   ◇

ステイホームで感染拡大を防ぎながら、私たちはソーシャルメディアに時間を費やし、楽しんでいます。ブランドはこの事実を念頭に置き、フォロワーや顧客に魅力的で刺激的なコンテンツを提供し、シームレスに買い物をしてもらうことが重要です。物理的な店舗に行けない、もしくは行かない選択をする人が多い中、消費者が時間を費やしている場所に出向いていくことが大切なのです。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

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Digital Commerce 360

世界最大級のネット通販業界の専門誌『Digital Commerce 360』(旧『Internet Retailer』)は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

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