“継続”がキーワードの牧場D2C事例。転機は「食べられる名刺」【ネッ担まとめ】
「コロナを契機にネットショップを立ち上げたけど行き詰まってきた」という方も多いかもしれません。売れないとすぐにやめてしまう人も多いですが、そう簡単に軌道に乗るものではありません。商品開発も販促も継続が重要です。
おいしい豚肉に情熱をかける男の歩み
Eコマースで大事なのは「売れること」より「リピートされること」。第一次産業従事者が極上豚肉を直接家庭に届けるまでの軌跡。山西牧場2代目 倉持信宏さん | コマースプラス
https://commerceplus.jp/nobuhiro-kuramochi/
2020年流通総額はAmazonが1位で下位も急伸
【2020年EC流通総額ランキング】国内18・海外27のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/70241
まとめると、
- 2020年(1月~12月)の国内EC流通総額ランキングは1位がAmazon、2位が楽天、3位がYahoo!ショッピング
- 楽天はトラベルなどの宿泊流通、GORAによるゴルフ流通、ビジネス、楽天24、楽天デリバリー、ラクマ、楽天西友ネットスーパーなどの値を含んだ額
- Yahoo!ショッピングはPayPayモール、LOHACO、チャームの取扱高を含むが、アスクルBtoBやZOZOUSEDなどの取扱額は含まれない
最上位は2020年、初めてAmazonが奪取した。これまでも楽天は首位を守ってきたものの、その公表値はトラベルや楽天ペイ、ラクマなどを含んだ値となっており、純粋な楽天市場だけの値だけで見ると、数年前からAmazonの方が流通総額が大きいことは業界内では公然たる事実となっていたため、それほど大きな衝撃ではないだろう。
また、Yahoo!ショッピングが初の1兆円を突破し、3番目のモールとして消費者にも一定の認知を獲得することに成功したと言えるだろう。また、メルカリは早ければ今年2021年に、遅くても2022年には1兆円の壁をクリアする勢いだ。
引用文にあるようにAmazonの1位、楽天の2位はそんなに驚きではないですね。3位以下のモール・カートが伸びているのがポイントです。メルカリは1兆円が見えてきていますし、BASEは前年比121.8%増となっており、この2社以外も軒並み20%以上の成長です。
ちなみにShopifyは世界全体で12兆円ほどの流通額で日本は323%増としか発表されていないので、流通額はわかりません。2021年も伸びているはずなので、どれくらいの規模になっているかが気になりますね。
関連記事
- リユース市場は2025年に3.5兆円規模へ ECやフリマアプリの成長が要因 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/31606/ - BASE、中間売上27.2%増の46億8400万円 開設増とEC拡大が後押し | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/4509 - 「10兆円の国内EC流通総額を2030年までに」。楽天・三木谷社長が語ったコロナ禍の振り返り2021年「楽天EXPO」【講演要旨】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9039
EC全般
行動ログデータから分析!ECモール「Amazon」と「楽天市場」はどのように使い分けられている? | マナミナ
https://manamina.valuesccg.com/articles/1466
Amazonユーザーが会社勤務、楽天ユーザーが主婦(主夫)というのは納得です。Amazonはパソコン関連や本が閲覧されており、楽天は食品や日用品雑貨が閲覧されています。
ShopifyのクズSEOアプリに注意、 Lighthouseのスコアを良く見せるだけの詐欺も【SEO情報まとめ】 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2021/09/03/41531
プラグインで機能を追加する仕組みはこういった怪しいものに気をつけないといけないですよね。
「新規参入の可能性」を頭に入れてEコマース事業を展開する | ECM
https://www.ecmj.co.jp/no1957/
縮小のリスクはありますが、「いまさら新規参入したいと思われないカテゴリ」に参入できれば安定しますよね。
Amazon最大のECイベント「Amazon ECサミット2021」を10月開催 DXや越境ECをテーマにセッション提供 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/4481
かなりの数のセミナーがありますので気になるものがあればご参加を。
Amazon、強気のアカウント大量閉鎖で中国越境ECに激震 リストラ・休業も | 36Kr Japan
https://36kr.jp/148962/
「業者による不正レビューのため」で「アカウントを閉鎖された事業者は5万店舗」にもなるとのこと。
置き配の需要増加!メリット・デメリット・トラブル回避方法を知ろう | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9542
利用するモール、配送会社によって微妙に異なるので注意。
今週の名言
僕が楽しいと思うことをやって、その結果、見てくれる人が面白いと思ってくれたら僕はそれで満足なんです
バッドボーイズ・佐田正樹【やりたいことしかやらない】なるべく遊ぶ生き方 | break-time
https://new.akind.center/202108/badboys-sata/
自分が美味いしと思っているものを提供して、その結果として「美味しい」と言ってもらえたら良いですよね。
筆者出版情報
「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
小さい会社のウェブマーケティング必勝法
森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税
この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!
まとめると、
売れるまでの苦労は比較的サラッと書かれていますが「びっくりするほど売れなかった」時は相当つらかったと思います。軌道に乗っているネットショップでも立ち上げ期はとても苦労されていますし、最初の注文を今でも覚えているという人も多いです。
売れない中でもふるさと納税や食べチョクなどに出品して認知度を上げていく作業をされていました。転機になったのは「食べる名刺」ことレトルトカレーでした。コロナ前で人に会える時にはこれを配っていたとのことで、かなりインパクトがありますよね。「商品自体には戦えるパワーがあることには確信がありました」ということなので、とにかく食べてもらることを考えたようです。この他にポイントだなと思ったのは下記の点です。
ショップ運営の根底に「継続」があるようですね。商品開発もずっと継続して生産していくことを中心に考えられていますし、ショップの運営もリピーターが増えることも考えています。買う側とすれば気に入った商品がすぐになくなってしまうのは残念ですし、無くなってしまえばリピートができませんからね。
ネットショップの場合は値引きやポイントやお試しなどで1回だけ買ってもらうのはそんなに難しくありません。そこからリピートにつなげるには広告やメルマガも必要ですが、やっぱり商品力こそが最重要だと思います。食べてもらえばわかるというのなら、食べてもらったらリピートしてもらわないといけないですよね。
第一次産業でネットショップを考えている人には読んでもらいたい記事です。