森野 誠之 2022/2/1 8:00
ネッ担まとめ

楽天の流通額が百貨店のそれを超えるというのは、ECが出始めの頃には考えられなかったことですね。コロナの影響で世の中はどんどん変わっていきます。

楽天はモバイルとデータで成長をにらむ

2021年百貨店売上高、楽天グループの国内EC流通総額に抜かれる | 通販通信ECMO
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/68257

楽天・三木谷社長が語った「国内EC流通総額10兆円構想」「モバイルとのシナジー」【2022年新春カンファレンス講演要旨】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9462

まとめると、

  • 日本百貨店協会が発表した全国の百貨店売上高は、2021年前年比5.8%増の4兆4182億円となった。一方、楽天グループが発表した2021年の国内EC流通総額は5兆円を突破し、百貨店の売上高を追い抜いた
  • 楽天の国内EC流通総額は、楽天市場の流通総額に加えトラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、楽天24(ダイレクト)、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパーなどの流通額を合算した数値
  • 楽天の三木谷社長は「2030年を待たずに国内EC流通総額10兆円を実現できる」「EC化率はいずれ20%に到達するだろう」と発言している

初めて楽天グループのサービスを使う楽天モバイルユーザーも拡大。楽天モバイル契約者における新規楽天ユーザー比率は19.5%に。「楽天市場」におけるロイヤリティ向上も顕著で、2020年3-11月に楽天モバイル(MNO)を新規契約した「楽天市場」既存ユーザーの年間流通総額は、契約前と比べて契約後は74%増加しているという。

(中略)

楽天グループのビッグデータを活用した需要予測の技術が組み込んだ価格と在庫の最適化プラットフォーム「Price and Inventory Optimization Platform(PIOP)」。価格設定や適正在庫のシミュレーション、事業者が自ら定める運営戦略に基づいた予測やシミュレーションを行うことができるシステムだ。
https://netshop.impress.co.jp/node/9462

コロナの影響があったとはいえ、国内の百貨店の売上高を楽天が上回る日が来るとは思いませんでした。確かに百貨店に行って商品を見ても似たようなものがネットで安く買えたりします。時代の流れに対応するのって本当に重要です。危ないと思った時にはもう遅いので、好調な時にいろんなチャレンジをしておきましょう。

楽天グループに関しては引用文で紹介した、モバイルと「Price and Inventory Optimization Platform(PIOP)」に注目です。スマホはECや決済との相性が良いのでじわじわと相乗効果が出ます。PIOPに関してはグループ全体のデータを活用するので、グループ全体の売上が上がればこっちのデータも活用できるようになる好循環にも期待できます。導入効果も高いようなので注目です。

SEOが苦手ならSNSを頑張りましょう

単品系通販サイトでやるべき広告施策① 単品系こそSNSを最大限に活用しよう! ショッピング機能やオーガニックと広告の使い分けを解説 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9399

まとめると、

  • 単品系ECサイトはの広告施策としては、ターゲット層が明確な商材であれば、クラスタリングが得意なSNSが向いている
  • 利用する人や利用シーンを考え、訴求の異なる複数のクリエイティブを作り、ABテストで広告をブラッシュアップしていくと良い
  • 想定していなかった属性からの購入が多いなど、いい意味での予想外の結果は改善のヒントになるので、テストをして学習していくことは重要
広告とサービスの双方を改善するダブルループ学習

新たなフォロワーの獲得や、まだ知らないターゲット属性に対してもきちんとアプローチをしていかないと、売り上げの拡大、ビジネスの成長は難しいと考えます。

その際、無駄にお金を使わないためにも、オーガニック投稿と広告の住み分けを行う必要があります。

無料で使えるSNSなのに広告を出すのはもったいないと考える人もいるかもしれませんが、前述のように事前に考えていれば良質なデータが取れるので、それをもとにサービスや商品をブラッシュアップさせることができます。図のようにサイクルを回しながら広告を使うことで打ち手がかなり広がります。SEOが難しい単品系のECだからこそSNSをうまく使いたいですね。

ECで買ったことがない人にECサイトは扱えません

日本のネットショップ、大半は全く売れてない。ECの成長をはばむ“おじさん経営者”の壁 | bizSPA!フレッシュ
https://bizspa.jp/post-553016/

まとめると、

  • 経営者が高齢でトップダウンの場合は、企業風土が古くてオンライン化に対応できず、いまだにカード決済に抵抗がある会社も多い
  • 2013年頃から自社ECサイトの95%は売上がほぼ0。集客にコストをかけない、ECサイトは簡単に作ることができると考える、マーケティング人材を採用しないことなどが原因
  • 大手モールは集客力があるものの自社のブランディングができないデメリットがある。顧客リストも手に入らない

サイトさえできればお客さんがきてくれるだろうという経営者が多いため、売れない自社ECサイトが次から次へと生まれてしまう。集客もしないで、素人が撮ったような写真をサイトに掲載していたり、カードが使えなかったりすると、まず買おうと思わないですよね。

自分でECサイトを使ったことがない経営者はこうなりがちです。かといって使っている社員のいうことを取り入れるわけでもないので、売れないECサイトが出来上がってしまうわけです。コロナを機にECを取り巻く環境は激変しましたし、これからも変わり続けるので、変化に対応できる人がECサイトの担当になることが必須の時代です。

EC全般

通販・EC事業者に聞いたシステムのリプレイスに関する課題調査まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9448

明確な課題がない限りはリプレイスはおススメしませんし、一気に変えることをもおススメしません。徐々に。

【中小メーカーのDX調査】卸販売のデジタル化は約6割、EC利用者の半数が「売上増加」を実感、約4割が「人材不足」の課題 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9452

中小企業はデジタル化で一気に効率化されることが多いです。もっと早くやっておけばと思うはず。

スタート半年で「月間で数千万円」のトレカが売買される「ミニッツ」立ち上げの裏側。ユーザーの熱狂を生む「ライブコマース」の成立条件が「オークション型」だった理由 | アプリマーケティング研究所
https://markelabo.com/n/nca01beac7b7f

個人売買の課題を解決して伸びたアプリ。現場の声を聞けばヒントはあります。

薬事法広告表現NGワード言い換え集 ダイエット商品、化粧品、美容医療、コロナ関連商品なと゛、11カテゴリに分けて順次販売開始 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/13529

個人的には文章をAIでチェックして直してくれる仕組みが欲しい。

BOOTHで“大量注文して決済せず放置”相次ぐ 運営「悪質なら順次適切に対応」 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/24/news112.html

この手のは必ず出てくるので、過去の事例を見て予測しておきたいですね。

オイシックス・ラ・大地の物流センターで配送トラブルが発生した理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9453

遅れると早めに伝えていればよかったのかも。事後だと不信感につながりますよね。

Zホールディングスグループのアスクル・出前館・ヤフー、食料品や日用品のクイックコマースを本格展開 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/38215

選ぶ必要がないものはこうなっていきますね。店頭で選ばない人をどうするのかを考えましょう。

【楽天SOY2021】総合グランプリは2年連続で上新電機、2位はエクスプライスの「XPRICE楽天市場店」、3位は「アルペン楽天市場店」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/9455

小さなショップがジャンル賞を取ると喜びがありますよね。大企業は……。

今週の名言

あるサッカー雑誌で掲載された言葉が自分に刺さりました。

「徳島はどういうスタイルなのかわからない」。

その誌面を今でも持っています。我々はスタイルを構築していくことで、さまざまなことを前進させるきっかけになる。そう考えて再定義と言いますか、これまで作ってきたものをより深堀りしていこうと進めてきました。

岡田強化本部長、1万字インタビュー | ヴォルティススタジアム
https://www.targma.jp/vortis/2022/01/21/post42292/

皆さんのショップはどんなスタイル(イメージ、ブランド)なのか、消費者に理解されているでしょうか? ここが伝わっていればそこに共感してくれる人が買ってくれるのでSNSの効果も出てくるはず。

筆者出版情報

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森野誠之 著
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発売日 2021年10月15日
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