森野 誠之[執筆] 2022/9/21 8:00

「失敗しない方法」は手堅いイメージ。「成功する理由」は成果を伸ばすイメージ。両方わかっていれば失敗することなく成果が上がっていきますよね。どちらかだけに偏ると売上も安定しないのでバランス良く。

業務は可能な限り定型化して判断は臨機応変に

数字を見るだけで成果につながるマーケティングはできない 今日から実践したい思考法と想像力の養いかた | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11716

直近で言えば、コロナ禍が良い例でしょう。自由に出かけることができた2019年の夏と、2020年の夏では消費動向も大きく変わりました。夏に猛暑日が続いたか、暖冬であったか、選挙やオリンピックなど国を挙げたイベントがあったかどうかなど、環境や出来事によってお客様の気持ちは大きく変化していきます。数字だけを見るのではなく、「今年は去年と何がどう違うのか」「すると、お客様はどう動くのか」を考える。そして、今何をすべきか、何をしなければならないのかを決めていく。つまり、きちんと理由づけした上で施策展開する必要があると言えます。

ネッ担の皆さんのお仕事って定型業務が多いので、施策を実施するときも定型で動いてしまいがちですよね。でも、それでは引用文に書かれているようにお客さんの気持ちを考えていないことになってしまいますので、状況を把握してからでないといけません。例えばハロウィンであれば基本的な準備はしておいて、状況によって中身を微調整という感じで進めていけば良いです。状況とは円安とか物価高とか世間の流れ、気象、他社の動きなど。

特に2022年はコロナで動きが制限されていた2021年とは変わってきていますので、秋からの年末年始商戦は動きが変わるはずです。数パターンの動きをシミュレーションしておいた方が良いでしょう。

施策を実施してみる→その時の判断の流れや業務の流れをまとめておく→次の施策を実施するときにそれに従ってチェックと修正。これを繰り返すことで精度の高い施策を素早く実施できるようになります。最初は面倒ですが続けることで楽になりますので、皆さんも試してみてください。

今週の要チェック記事

Yahoo!ショッピング「商品画像登録ガイドライン」を詳しく解説!楽天&Amazonとの違いは?パターン別の対応まとめ | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/220913-yahoo-product-guidelines/

モールごとの比較とフローチャートがとっても役立ちます。

「MakeShop byGMO」2022年上半期の流通額が過去最高の1,484億円に到達 | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/23391

コロナ後もECのカートは伸びていますね。じわじわとリアルへ戻る動きがあるもののこの傾向は続きそう。

Shopify、クリエイターや新規事業者向けの「スタータープラン」を日本で提供開始 | Shopify Japanのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000034630.html

Shopify 、自動翻訳アプリ「Shopify Translate & Adapt」を日本で提供開始 | ST(エスティー)
https://shopping-tribe.com/news/shopping/55294/

機能を絞った低価格プラン、多言語対応ができるアプリ。どんどん便利になるShopify。

消費者庁「ステルスマーケティング」について検討会設置へ | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220909/k10013810941000.html

第1回 ステルスマーケティングに関する検討会(2022年9月16日) | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_005/029951.html

何かしらの規制が入ってこれば広告にも影響が出るはず。検討会の動きは把握しておきましょう。

ZOZO、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」に動画機能を搭載 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10143

InstagramやTikTokに近い感じですね。見る側も見慣れているので広がってきそう。

Web広告って出すべきなの?ネットショップの広告運用について川手さんに聞いてみた。 | COLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/87376

広告を出すときはROAS=広告費の回収率はしっかり見ておきましょう。重要指標です。

ヤマト運輸、広島県や島根県など一部区間で翌日配送を「翌々日」に。宅急便などの「お届け日数」「指定時間帯」の変更まとめ | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10150

日本郵便と佐川急便が東京九州フェリーを活用した幹線共同輸送開始 環境負荷低減および労働負担削減目指す | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/11764

「うまくやってよ」のしわ寄せで長時間労働――トラックドライバーに一晩密着。「働き方改革」は可能か | Yahoo!ニュース オリジナル 特集
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff92383b4d43ba9f60fb5d363c05cdc42cab315

配送関連で3記事。便利になる一方で現場はどんどん疲弊しています。

今週の名言

人がやらないことを考えつくか。実行できるか | ECMJ
https://www.ecmj.co.jp/no2059/?utm_source=pocket_mylist

「人がやらないこと」とは、「人がやりたくないこと」とも言えます。当たり前ですが、「やれること」までは誰でもやるのです。

面倒だな~と思ったところにはヒントが多いです。差別化ポイントにもなりやすいので重い腰を上げて面倒なことを解消してみて下さい。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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