対話型AIサービス「ChatGPT」の利用経験は1割。利用経験率が高い職業は「管理職」「経営者・役員」「学生」
MMDLaboが運営するMMD研究所が発表した「ChatGPTに関する調査」によると、「ChatGPT」の利用経験は10.0%だった。調査対象は15歳~69歳の男女5000人。期間は2023年5月8日~5月10日。
対話型AIサービス、「ChatGPT」の利用経験は10.0%
3つの対話型AIサービス(ChatGPT、Microsoft Bing AI、LINE AIチャットくん)の認知・利用状況を聞いたところ、「1か月以内に利用した」「過去利用したことがある(1か月以内には利用していない)」を合わせた利用経験の割合は、「ChatGPT」が10.0%、「Microsoft Bing AI」が6.1%、「LINE AIチャットくん」が5.9%だった。
「ChatGPT」の利用状況を職業別に見ると、最多は「会社勤務(管理職)」(23.0%)、次いで「会社経営(経営者・役員)」(22.6%)「学生」(18.2%)だった。
「ChatGPT」の利用頻度、「ほぼ毎日」は23.7%
各対話型AIサービスを1か月以内に利用したことがある人に利用頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」と回答したのは「ChatGPT」が23.7%、「Microsoft Bing AI」が40.6%、「LINE AIチャットくん」が37.2%だった。
仕事での「ChatGPT」利用シーン、上位は「情報収集」「アイディア出し」「文章・動画の要約」
対話型AIサービスを「利用したことがある」と回答した人に、サービスを利用する目的を聞いたところ、「仕事に役立てるために利用」と回答したのは「ChatGPT」が30.8%、「Microsoft Bing AI」が40.6%、「LINE AIチャットくん」が37.1%だった。
「『ChatGPT』を仕事に役立てるために利用している」と回答した人に、仕事のどのようなシーンで利用しているか聞いたところ、「情報収集をする時」(34.4%)が最も多く、次いで「アイディア出しをしている時」(30.5%)「文章や動画の内容を要約して確認したい時」(24.7%)だった。
期待を上回る回答を得られる割合が高いのは「文章や動画の内容の要約」
仕事における「ChatGPT」の利用シーン別に、期待した回答が得られたか聞いたところ、「期待を上回る回答を得ることが多い」と「期待をやや上回る回答を得ることが多い」を合わせると、「文章や動画の内容を要約して確認したい時」(92.1%)が最も高く、次いで「外国語の文章を翻訳したい時」(87.9%)「電子メールを作成する時(日本語以外)」(79.2%)だった。
仕事において「何らかのルールがある」のは6割
会社勤めをしていて、対話型AIサービスの内容を知っている人に、職場で仕事上での対話型AIサービスの利用に関するルールがあるか聞いたところ、「利用におけるルールはあるが、基本的には利用できる」(34.2%)「利用におけるルールがあり、基本的には利用ができない」(26.7%)を合わせて、「何らかのルールがある」と回答したのは60.9%だった。
調査実施概要
- 調査タイトル:「ChatGPTに関する調査」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2023年5月8日~5月10日
- 調査対象:15歳~69歳の男女
- 有効回答:5000人 ※人口構成比に合わせて回収
- 設問数:13問