アリババのEC取引総額が51兆円を突破。Tモールの購入拡大などが寄与した2015年度
2016年3月期の取引総額(GMV)が3兆元(約51兆6000億円)を突破、2015年3月期のGMVは2兆4440億元だった
アリババ・グループは3月21日、2016年3月期の取引総額(GMV、Gross Merchandise Volume)が3兆元に達したことを明らかにした。蔡崇信(ジョゼフ・ツァイ)副会長が、アリババ運営のブログ「ALIZILA(アリジラ)」の記事投稿で公表した。
日本円で換算(1元=17.2円)すると約51兆6000億円。2015年3月期のGMVは2兆4440億元(1元=17.2円で換算すると約42兆円)だった。2016年3月通期決算まで10日を残して、3兆元の大台を突破した。
ジョゼフ・ツァイ副会長はブログ内で、2012年度にGMVが1兆元を超えたと説明。3年後には3倍となる3兆元を突破したことを強調した。
また、高品質なブランドといった外国製品の提供に力を入れていくことを表明。「独身の日」の期間中にあたる2015年10~12月期(3Q)の「Tモール」のGMVが前年同期と比べ約1000億元増の4010億元だったことなどを念頭に入れた発言とみられ、今後も海外製品の販売に注力する方針を示した。
中国インターネットリサーチのiResearchによると、2014年の中国EC市場(BtoC、CtoC)取引総額は2兆7890億元、2015年には3兆9550億元を突破する見込み。iResearchの見通しである市場規模の3/4をアリババ・グループが占める計算になる。
これは広告です