森野 誠之 2021/6/22 8:00
ネッ担まとめ

越境ECは売ろうと思っても売れるとは限りませんが、売ろうとしないでいると売れてしまうこともあるようです。どこにニーズがあるのかわかりませんので、手軽に始めてみるのも良いかもしれません。

とりあえず始めてみると意外な結果が出るかも!?

ビジネス特集 意外なものが海外で大人気!“越境EC”のなぜ | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210615/k10013085411000.html

まとめると、

  • 越境サイトを運営している企業の四半期ごとの出荷額の推移では、2021年の1月から3月は2019年の同時期に比べて2倍近くに増え、総額は77億円にのぼっている。ある種の“日本ロス”によって新たな消費が生まれていると考えられる
  • 1970年代から80年代にかけて流行った日本のシティ・ポップのアルバムが売れている。韓国のDJがブームの火付け役
  • 鳥取県境港市は観光協会が中心となって越境ECを開始。「きざみ昆布」が爆売れしているが理由は謎。中国は日本酒ブームなのでスパークリング日本酒も売っていく考え

ただ売るだけではなく、その国ではどのような通販サイトが使われているのか、どんなSNSが主流なのかなど、リサーチが必要です。簡単ではありませんが、チャンスはあると思います
─大和総研 コンサルタント 五十嵐陽一氏

シティ・ポップが売れている、きざみ昆布が売れているなど、初めて知ることが多い記事です。引用文にあるようにリサーチは重要だと思いますが、よくわからないけど売れているから海外向けにECを始めるとか、やってみたら売れてしまったということもありそうです。翻訳などをしなくても越境ECを始めることができる時代なので、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

関連記事
  • 大企業だけじゃない! コロナ禍の今、中小企業や地方企業こそ越境ECを活用すべき理由 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/8453

2021年下期は「Shop Pay」の動きを要チェック

Shop Payの外部化がもたらす意味について 決済とプラットフォームビジネスの要諦 | REWIRED
https://rewired.cloud/2021/06/17/shop-pay-as-checkout-platform/

Shop PayがShopifyショップでなくても利用可能に Facebook・インスタ・Googleに対応へ まずはアメリカから|ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/30775/

まとめると、

  • Shopifyは、自社のチェックアウトシステム「Shop Pay」をFacebook(Instagram)とGoogle を通じて販売するすべてのマーチャントに開放すると発表した
  • これまではShopifyマーチャントである必要があったが、今後は他のショッピングプラットフォームの利用者であっても、InstagramやGoogleを経由した取引でShop Payが利用可能
  • Shopifyプラットフォーム内のShop Payでのチェックアウト(決済)は、通常のチェックアウトより70%速く、コンバージョン率が1.72倍高くなるとのデータもある

2021年の夏から秋にかけてFacebookとInstagramで、2021年末にはGoogleに対応するとしている。これが予定通り実現すれば、今年中に主だったSNSやWebプラットフォーム上で、Shop PayがShopifyのオンラインストアを使用していなくても販売者が利用可能になることになり、そのショップ数は100万に上るという。

Facebook・InstagramとGoogleに対応するとなれば導入せざるを得ない状況のShop Pay。Shopifyを使っていなくても、Shop Payは使えるとのこと。アメリカでは今年の夏から秋に導入ということなのでもうすぐですよね。年内にはGoogleにも対応。

日本では決済の陣取り合戦が落ち着いてきたものの、世界で見ればこれから激しく動き出すタイミングなので、動向を見極めていつでも導入できるだけ準備だけしておきましょう。

ECサイトには文章を書ける人とSNS運用が得意な人が必要

百貨店の果物店からEC店長へ オンラインで接客を行うフルーツギフトEC「蝶結び」杉下さんの想いとは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9195

まとめると、

  • EC運営未経験でフルーツギフト専門EC「蝶結び」を立ち上げた杉下さんは、ECではテキスト表現が重要と考え、ライティングやブランディング、SNS活用ができるフリーランスを探した
  • ECサイトはShopifyで構築。モダンなデザインが多く、ビジュアルを活かした訴求がしやすい点も決め手の1つだった
  • 実店舗での販売経験もあったのでカタログ通販ではなく接客をして販売をしたかった。そのため、チャットでの手厚い接客を心がけている

私ひとりで経営していて小回りが効くからこそ、そのメリットを活かして変えるべき点はすぐに変えていくことが重要だと感じています。お客様とチャット接客で直に触れ合う中でありがたいお言葉をいただくことも多く、日々の達成感は大きなものですがまだまだ手探りな状況であることも事実です。起業当初から意識している『オンラインだけどオフラインのような接客販売』は継続しつつ、蝶結びのサービスをよりよいものにするため今後もさまざまな挑戦を続けていきます

「蝶結び」の接客画面
「蝶結び」の接客画面

ECサイトを立ち上げようとすると、まずデザインから考える人が多い中、杉下さんはテキスト表現にこだわっていました。私もここは同感でして、良い文章があれば良いコンテンツを作ることができるので、バナーにも動画にもいろいろと応用が利きます。また、SNSの運用者は育成しづらいので、できる人を見つけるというのも正解だと思います。

画像にもあるようにチャットのバナーもひと工夫されていますので、こういったことが接客を重視しているということなんでしょうね。

EC全般

ネットフリックス通販参入が、「日本のコンテンツ産業衰退」を早めるワケ:スピン経済の歩き方 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2106/15/news045.html

GAFAというかプラットフォーマーがECにどんどん入ってくると苦しくなる業界が増えてきそうです。

高齢者のEC利用が増加、「ネットで情報収集&ショッピングをする」は31% | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8808

60代のネット利用率は9割越え。もう誰もが使えるものになってきましたね。

Shopify初!日本語で使える「定期購買」アプリで今すぐサブスクを始めよう! ? | コマースメディア
https://commerce-media.info/blogs/ec/huckleberry-subscriptions

これを待ち望んでいた人も多いのでは?

無料ではじめられるPOSレジ | STORESレジ
https://stores.jp/regi

店舗を持ちつつECもやりたい人はこういった仕組みが標準になりそうな。

複数のEC-CUBE 3.0系用プラグインにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性に関する注意喚起 | JPCERT
https://www.jpcert.or.jp/at/2021/at210028.html

3.0系を使っている人は少ないと思いますが、使っている場合は対応を。

【速報】「楽天市場」、出店プラン変更時の「送料込みライン」原則導入を延期 周知期間設け、7月1日申請分から適用 | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/3953

買う側も3980円に慣れてきたので、導入せざるを得ないでしょうか。

アフィリエイト広告規制はどうなる? 執行例などにみる表示責任の議論と解釈&消費者庁に聞く検討会立ち上げの目的 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8798

架空の顔で「お客様の声」「大満足」…AIで生成、90サイトで宣伝に悪用[虚実のはざま]第3部 粉飾のカラクリ<1> | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210613-OYT1T50073/

「だましても売る」、ウソの体験談「アフィリエイト」で続々[虚実のはざま]第3部 粉飾のカラクリ<2> | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210615-OYT1T50051/

アフィリエイト関連はどんどん規制がきつくなることが想定されますね。

今週の名言

目立たないプロモーションで売上が上がると、競合が生まれないので永続的に成長できる。目指すべきはココだ
─北の達人コーポレーション 代表取締役社長 木下勝寿氏

「東証一部上場企業社長」兼「現役WEBマーケッター」が「プロモーションは目立たないほうがいい」と断言する理由 | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/273239

規模とシェアの拡大を目指していない限りは目立たないことをおすすめします。目立ってしまうと売れてきたところで資本力のある企業が参入してきますので。

筆者出版情報

「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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森野誠之 著
翔泳社 刊
発売日 2021年10月15日
価格 2,200円+税

この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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