瀧川 正実 2023/2/15 8:30

楽天グループの2022年度(2022年1~12月期)国内EC流通総額は前期比12.3%増の5兆6301億円だった。

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

2021年10~12月期に、ブックスネットワーク、クロスボーダートレーディング、Kobo(国内)、楽天マガジンをその他セグメントから、国内ECセグメントへ移管。国内EC流通総額に追加したため、数値の遡及修正を実施している。

楽天グループ 国内ECの流通総額推移
国内ECの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2022年度の国内EC流通総額の四半期ベースの推移

  • 2022年10~12月期(第4四半期)……前年同期比13.6増の1兆7068億円
  • 2022年7~9月期(第3四半期)……前年同期比13.0%増の1兆3499億円
  • 2022年4~6月期(第2四半期)……前年同期比12.3%増の1兆3149億円
  • 2022年1~3月期(第1四半期)……前年同期比10.0%増の1兆2585億円

売上高にあたる国内EC売上収益は7969億8800万円で前年同期比12.6%増。国内ECのNon-GAAP営業利益(FRSに基づく営業利益から、楽天グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を控除したもの)は、同36.6%増の956億3500万円。

なお、2022年12月期連結業績は純損益が3728億円の赤字。携帯電話の基地局整備に向けた投資が響いた。売上高は前期比14.6%増の1兆9278億円で過去最大。「楽天市場」など国内ECの拡大などが貢献した。

ファッション事業の流通総額を公表

2022年12月期の連結決算では、ファッション事業の流通総額を公表した。流通総額は1兆円突破の1兆520億円で、同10%増の成長率を実現したという。

ファッション事業の通総額は、「楽天市場」で取り扱うファッション関連ジャンル(ファッション、服飾雑貨小物、スポーツ、美容ビューティーなど)、楽天ファッションを合計した数値。

楽天グループ ファッション事業の流通総額
ファッション事業の流通総額(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

国内ECをコアビジネスと成長投資ビジネスに区分け

また、国内ECをコアビジネスと成長投資ビジネスに区分けを実施した。

コアビジネスは、「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ドリーム、Open Commerce 、Hunglead、BIC、Home life Direct、Carなど。

成長投資ビジネスは、Fashion 1st Party、C2C 、楽天西友ネットスーパー、物流事業、ビューティー、ダイニング、クロスボーダートレーディングなど。

楽天グループ 楽天国内ECのビジネスポートフォリオマネジメント
楽天国内ECのビジネスポートフォリオマネジメント(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

2022年の流通総額はコアビジネスが同13.1%増の5兆2817億円、成長投資ビジネスが3484億円で同1.9%増。

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