アジャイルメディア・ネットワーク、EC事業に参入

アジャイルメディア・ネットワークがEC事業に参入する。将来的には本業の口コミマーケティング支援などのノウハウをかけ合わせた商品・サービス販売へと成長させシナジー創出につなげる。

鳥栖 剛[執筆]

2024年6月5日 9:30

クチコミマーケティング支援などを手がける東証グロース上場のアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)がEC事業に参入する。

大株主である玉光堂から商材を仕入れ、「Amazon.co.jp」「楽天市場」など主要モールで総合ECをスタート。AMNの子会社で酸素カプセル事業を手がけるand healthでもカラコンのEC事業を展開していく。

AMNは「楽天市場」「auPAYマーケット」「Qoo10」「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」といった主要モールに総合通販サイト「AMN公式ショップ」を出店し、EC事業を始める。

取扱商材は家電や本・CD・DVD、家具・寝具、ファッション、健康食品や化粧品など多岐にわたる。商品の仕入れ、在庫管理、発送までを外部委託し、無在庫販売の形をとる。AMNは委託先に仕入額や発送手数料を支払うというモデルで、EC立ち上げの初期投資やランニングコストえ、事業リスクを抑える。

AMNの開示では、初期コストとしては商品の画像データ使用料や人件費で約32万円、ランニングコストとしては各モールへの出展費と人件費で月額約18万円を見込む。

委託先は家電EC「ネットショップ オンホーム」などを展開する玉光堂。AMNの大株主であり、2023年秋からは玉光堂の「ネットショップ オンホーム」の協力を得て、AMNの株主限定の優待価格で商品を販売する特設ECサイトなどを展開していた。

子会社のand healthでもコンタクトレンズのEC事業をAMNと同様のスキームで展開していく。

AMNとand healthのいずれも、将来的には商材や仕入先を拡大していく予定。モール出店からスタートし、これまでに培ったWebマーケティングのノウハウを活用。EC事業を軌道に乗せる。

将来的には「消費者に近い第三者の視点」からの情報であるアンバサダー、インフルエンサーによる「個人目線の推奨、レコメンデーション」による商品・サービス販売へと拡大させ本業とのシナジー創出につなげる。

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